喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

田舎暮らしの長男として

2016-01-10 | ふるさと
 今日、久しぶりに電話で話した人がいる。
もう25年ほどのつきあいになる。

 様々な話に、なつかしんだり、盛り上がったり、深く考えたり。
途中、いい話のときにちょうど携帯電話の電源が切れてしまった。


 その後、話をふり返ってみて、長男としての自分について思うところがあった。
 私は、世帯数16軒、人口50人ほどの平礒という田舎に生まれた。
7代目の跡取り。

 両親は70歳をこえたが、長男らしいことはまだまだできていない。
長男としてやらなければならないことは、多い。

 先祖を大切にしていくこと。
両親をお世話すること。
兄弟姉妹をまとめること。
親戚づきあいをすること。
わが子や妻にそういったことを伝えていくこと。
地域の一人として尽くすこと。
などなど。

 当然、うまくいかないことも出てくる。
でも投げ出すことはできない。

 自分の名前をいただいたときに、長男としての役割もいただいたようなもの。
それは、名前と同じように自然なものと思っている。



 新年が明けたときに、一人でお墓参りをした。
急な道のり。




きれいな水仙が咲いていた。


先祖のお墓


先祖の命が、自分につながってきた


先祖や先人たちは、ここから平礒の集落を見守っている。



 先祖のお墓参りをしながら、自分と向き合うことができた。
つながってきた自分の命。
先祖の願い。
自分の役割。

 今日の電話でもまた同じような思いを深めた。
すてきな未来へつないでいくことが長男ならば、長男には夢があると思った。

 そう、長男には夢がある。


              岬人(はなんちゅう)