喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

岬に集う若者たち

2016-01-21 | 地域づくり
 1月16日(土)、17(日)をふり返る。
愛媛大学農学部に在籍する智里ちゃんが友だちを連れて1年ぶりに平礒にやって来た。
4回生で卒業間近ということで、もう1回来ておきたかったということらしい。

 そんな言葉を聞くとうれしくなる。
何が魅力なのだろう。

 夜は、今いる台湾出身の若者3人と地元の幸徳くんも集まり、
いつものように懇談会。



 成人式を迎えた農家の幸徳くんが、お酒も少し入り農業に対する思いを熱く語る。
「あー、また僕の悪いくせ。熱くなりすぎて、説教じみてきた。」
と言えば、
聞いていた大学生が、
「いやそんなことはないです。とってもすごいと思います。刺激になります。」
とこたえる。

 このライブ感がすごくいい。
面と向かって、思いを語り合う。
バーチャルでもなく、デジタルでもない。

 そしてその語り場は、一歩外に出れば、真っ暗で星がキラキラと輝く岬の超田舎。




 隣にいた台湾の駱ちゃんに聞いてみた。
「駱ちゃん、こちらに来て10日が経つけどどうですか?」

 すると目を輝かせながらこたえてくれた。
「ここは、とってもいい場所。 シンプルな生活がいいと思います。
都会は選ぶものがたくさんあって、便利なこともありますけど、実はそんなにたくさんいらないです。
ここには、本当に必要なものだけしかありません。
だからすごくシンプルです。

 そしてここに生活している人、特にお年寄りはみんなよく働き、元気です。
しかもみんな笑顔です。

 台湾や都会では、歳を取るとそんなにしんどいことはしません。
平礒のお年寄りは、どうしてこんなによく働くのですか?
しんどいのに笑顔でいられることは、すごいことです。」


 実にすごい話。
田舎暮らしの大切な部分。

 若者が集まること、違いをもった者があつまることは、
実におもしろい。
 
             岬人(はなんちゅう)