喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

 3年前(H28)の大寒の大雪

2019-01-25 | ふるさと
今年の大寒は、温かい。
雪の気配もない。
 いつもの年なら、雪景色になることが多いのに。

 3年前の平成28(2016)年は、近年ないほどの大雪だった。
そして水道パイプが破裂することも起こった。

 今年は、温かい。




 3年前の記事をふり返って、違いを感じてみる。

23日土曜から降り続いた大雪。
しかも気温も低く、佐田岬ではめずらしく氷点下となり、水道も凍った。

 ここまでになると柑橘農家にとって
「雪景色がきれい」
などと悠長なことを言っている場合ではない。



 年を明け、収穫が本格的に始まったばかりで、
みかんの木にはまだたくさんの柑橘がなっている。
サンフルーツ、デコポン、そして清見タンゴールなど。

 

 雪が柑橘に積もり、長い時間が経ったり、凍ってしまうと、
柑橘の皮や中身の細胞が壊され、腐ってしまったり、味が苦くなってしまう。

 昨日、弟が表面の皮が雪にやられ、凍ったものをサンプルとして取って帰っていた。
どこまででくい止められるか、そして回復できるかが非常に気になっていた。
1年かけて育てた柑橘がたった1日の雪でだいなしになることさえある。



 あとは天(自然)にまかせるしかない。
今朝もまだ雪が積もり、伊方や瀬戸では臨時休校となった。
 その後昼にかけて日差しも見え始め、夕方には柑橘に積もった雪はほとんど溶けたようだ。
これにより、最悪の事態はまぬがれた。



 自然には勝てない。
ただ受け止めるだけ。
 それでも悪い事態をさけるため、農家の工夫は続く。 
農家のねばり強さは、ここにある。

 そんな物語があり、農家の逸品は消費者に届けられる。
ぜひ知ってほしい物語だ。


              岬人(はなんちゅう)

暖かい大寒

2019-01-25 | ふるさと
大寒は二十四節気の最終節で、最も寒い時期という意味。
一年の最低気温もこの時期に記録されることが多いようだ。

2019年の大寒(だいかん)は、1月20日から2月3日。

 二十四節気の最後が大寒。
二十四節気の24番目が大寒で、次の立春が1番目となり、立春を迎えると暦のうえでは春になる。
大寒の最終日(立春の前日)が、豆まきでおなじみの節分。
旧暦のころは、立春が新しい年の始まりを意味していたので、節分の豆まきは年越しの行事にあたる。

小寒 → 大寒 → 立春

 なお、二十四節気は、季節の移り変わりを知るために1年を約15日間ごとに24に分けたもので、
毎年、太陽の動きに合わせて1年を24等分して決められるため、日付が固定されているわけではない。
また、大寒といっても、大寒に入る日をさす場合と、大寒から次の立春までの約15日間をさす場合がある。


 大寒は寒中見舞いでおなじみの「寒中」にあたる。
二十四節気の小寒と大寒の期間(1月5日頃から2月3日頃までのおよそ30日間)を
「寒」「寒中」「寒の内」と呼び、小寒に入る日を「寒の入り」と言う。

 寒中に出すのが「寒中見舞い」で、立春を過ぎると「余寒見舞い」となる。
寒さの厳しい寒の時期に鍛錬すると心身共に向上するとされたため、
「寒稽古」「寒中水泳」などをするようになった。



 毎年、この時期はかなり冷え込み、雪が積もることもあった。
今、大寒の時期だというのに、佐田岬は暖かい。
 
 サンフルーツの収穫で忙しい時期だが、
作業がしやすいようだ。



 青空と橙色。
幸せな気持ちになる。
 
 いいふるさとだ。

        岬人(はなんちゅう)