僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

情けないということ

2006-10-12 | Weblog

前にも書いたかな?情けないとかバカバカしいと思うような苦情ほど、
疲れるもんはない、って話。

どっちも疲れる最大の理由は、どんなバカでも情けない相手でも、一
人の人間やから絶対にバカにしたらあかんということが基本にあるので、
文句のいいようがなくて、言ったところで分からん人を相手にせなあかん
から。

この間またそれがあったのよね。
対象は例にもれず郵便局。なんでも郵便局と市役所、それと社会保
険庁は対応が悪いというクレームの多さでワースト3にランクされているら
しいけど。

内容は、往復はがきの不手際。具体的には往信・返信の返信のほう
を先に届けよったという考えられないミス。つまり相手に届く前に自分に
返ってきてしまったわけよ。
しかもそれは長女の就職関連の申し込みはがき。10/10の消印で先
方に届く必要があったのに、その10日の夕方にウチに届いてしまった。

あわてて嫁が郵便局に電話。どないしてくれると噛み付いたら、とにか
く速達ですぐに出すという。ただ、そのはがきの返信の方には既に消印
が押されている訳で、就職関連のはがきなのにそんなおかしなことでは
体裁が悪いし、何が採用に悪影響を及ぼすかも分からないので、とり
あえず嫁は郵便局に出向いてこのクレームの処理を依頼し、結果まで
を確認することに。
そこで、これはあくまでも郵便局のミスであり、応募者には何ら非のな
い旨を相手の会社の方にキチンと説明する文書をすぐ書いて自分に
見せ、それを添付した上で、すぐ配達するようにと命じた。

ところが、文書はすぐ書けない、という。それなら、書けたらすぐ自宅に
文面をファックスして欲しいというと、今度はそれは社内公文書になる
ので、客への直接のファックスは禁止されているとのたまったらしい。
相変わらずそんなふうにいつもの役所仕事で、埒が開かないので、嫁
は結局書けた文書を自宅にすぐ届けなさい、ということで話をつけ帰っ
てきた。

で、届きましたその文書。内容を全部書いてもええねんけど、書くのも
疲れるくらいバカバカしいのでかいつまむと、

-----------------------------------------------------------------------
拝啓
1.時候の挨拶と相手(実際に配達する郵便局の局長)の体調伺い。
2.頭語
3.本文 
この度、当局のミスにより、○△×・・・・お客様に多大なるご迷惑を
おかけしてしまいました。ついては、このはがきは10/11中に必ず手渡
しにて配達していただきますよう、お願い申し上げます。
                                    敬具
-----------------------------------------------------------------------

ま、こんなとこですわ。アホみたいな社内の決まりにだけ従った文面で
、こっちが言うてるウチ(お客)には何の非もない、ということが一言も
書かれてない。ホンマにバカにしてるのかと思うよね。


嫁からこんな文面が来たという電話があったので、こちらから受け取った
方に電話してちゃんと伝言を聞いてもらったか確認するから、実際に配
達する人に届け先の会社の受け取った方の名前を聞いて帰ってもらっ
て、こちらに報告させるようにと言っておいた。そうすると、ほどなく嫁に、
きちんと届けて、不手際の件もちゃんと伝えました、と連絡が入ったらし
く、ようやく落着というのもバカバカしいようなお粗末なエンディングを迎
えたわけ。

往復はがきの返信の方を先に出すなんて聞いたこともないし、考えら
れへんミス。しかも、そのあとの対応もこれまた、どうやったらそんなにア
ホなことができるの?と思うくらいのホンマにただただバカバカしいこの件
やけど、そ
んな所にも立派な人はたくさんいるはずやし、今回、苦情の
対象になった郵便局の人も、おそらく家庭を持ち家族を支えて、家で
は立派なお父さんをされているんやと思う。
だから仕事の中身ではどんなに激しく責めても、やっぱりどんなことが
あっても「相手を人間的に直接バカにする」ということはいかんと思う
ので、郵便局の人には嫁の言うたこと以外、もう何も言わんかったけ
ど、俺達の、この地球を3周半ほど走ったような疲れは残ったまま。

北朝鮮を相手に外交をされている政治家の方々の苦労はこれの何
十倍にも何百倍にもなるんやと思い直し、訳のわからん疲れのとり方
をしている私であります。