僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

ABS

2006-10-13 | Weblog

車好きの人なら誰でも知ってると思うけど、最近の車にはABS(アンチ
ロック・ブレーキ・システム)という、急ブレーキを踏んでもタイヤをロックさ
せない装置が付いていることが多い。今日はこの話題でちょっと話をし
ようと思うねんけど、以前、車関係の会社に勤めていたことがある俺は
まあまあ車に関して詳しいので、ここは車ど素人の方に向けて、もう少
しABSについて詳しく解説させてもらってからにしましょう。

何故ABSが必要かというと、
1.タイヤはスリップさせてしまうと急に制動力を失うので、制動距離が長
 なり、ハンドル操作も効かなくなってしまう。だからスリップする寸前の
 ところまで強くブレーキを効かせるのが一番制動力が高い。
2.でも実際に運転していて急ブレーキを踏む場面というのは切羽詰ま
 っているので、よほど運転に慣れている人でなければ、瞬間的にそう
 いう芸術的なブレーキングはできない。
そこで、コンピューターがタイヤのロック状況を分析し、ロックする寸前で
制動力を緩める→また強める→緩める・・・を超高速で繰り返してロッ
クさせないようにするのがABSというシステムなのだ。簡単にいうと、教
習所で習ったブレーキングの基本、ポンピングブレーキを自動的にして
くれる装置。これにより、運転操作に慣れていない人が急ブレーキを
踏んでも、制動力を失うことなく、ハンドル操作もできる状況が保たれ
る。

とまぁ、このように優れたシステムで、例にもれず俺が今乗っている車に
も付いてるんやけど、そんなものは俺のような運転自慢の人には無用
の長物やと思ってたわけよ。

ところがその考えがいとも簡単にくつがえされる出来事があった。
いつやったか夜の新御堂を運転していた時や。前の車が急にブレーキ
を踏んだかと思ったらその前の車に激しく追突し、俺も慌てて急ブレー
キを踏むことに。そこそこ車間を取って走っていたんやけど、いかんせん
夜の新御堂、結構スピードを出していたので、そう簡単に車は止まら
ず、ぐんぐん前の車が迫ってくる。もう当たる!と思った瞬間、ABS君
や。いやー、ものすごい制動力を発揮してくれたね。ブレーキングを始
めて止まるまで3~5秒程度やったと思うねんけど、最後の数秒はホン
マに壁に当たったかのような制動力でピタッと止まりよった。

幸い後続車は離れていたので、逆に追突されることはなかったし、自
分が当たった感触もなく、音もしなかったので、何とか追突は免れた
と思ったけど、前を見ると俺の車と前車がもうぴったりとくっついている。
やっぱり当たったんかな、と思って恐る恐る降りて見てみると、その距
離は約1~2ミリ。まさに寸前のところで止まっていた。

その時の運転自慢の俺のブレーキングはというと、もう床にブレーキが
くっつかんばかりに思いっきりペダルを踏みつけ、腕をつっぱり、ロックさ
せないどころか、絶対にロックさせたる、と言わんばかりの完全にど素
人さん状態。ABSがなかったら間違いなく数十万の物損とヘタする
と人身事故にまでなっていたやろう。

昔は車をラリー仕様に改造して走り回っていたし、今でも危機回避
能力を含めて、運転には絶対の自信を持っていたのにこのざま。

尊敬するさんま兄さんが言っていた。「人は絶対天狗になる時があっ
たほうがええ」と。

確かにそうやと思う。天狗になっていた分、鼻をへし折られた時のショ
ックが切々と心にこたえ、謙虚であることの大切さをとことんまで教え
てくれるから。

今は、自分の心にもABSが欲しいのであります。