いい季節になってきたのでまたバーベキューやキャンプに行きたいなぁ、
と思ってるねんけど、それで一度だけゾッとしたことがある。
ウチのキャンプはペット連れ込み可能なキャンプ場が空いている限り、
犬の優も一緒に連れて行く。ゾッとした出来事が起こった(正確には
起こって“いた”)のはそのキャンプでの一日。
キャンプでは料理が楽しみのひとつ。定番の焼き肉類から、バーナー
を使った本格料理まで色々とするんやけど、その日は焼き鳥がメイン
で、まぁ、いつも通りとてもおいしく食べた。
翌日、朝起きて皆で散歩と散策と優の散歩を兼ねて近くをぶらぶら
と歩く。この朝のすがすがしさもまた、キャンプの楽しみで、皆元気だ
った。
昼近くになり、そろそろ引き上げようかと思ってる時、優が少しだけ
もどした。けど、彼にはよくあることなので大した心配もせず、現地
を引き上げて帰路に着いた。
やがて家に着いた頃、もどしはしないものの、何か優に元気がない。
でも熱がある訳でもなし、キャンプで疲れただけやろと思い、特別
医者に連れていくでもなく、そのままにしていた。
案の定、翌日には元気を取り戻しいつもの優に戻っていた。ただ
少し食欲がなかったのだけれど。
そしてその恐ろしい出来事が起こったのはキャンプから戻った2日後。
朝、優がウンチをしていたので片付けようとウンチの近くまで寄ったら
なんかウンチの形がおかしい。近づいて見てみる。うん?やっぱり普
通か・・・えっ!?アメリカンフランクフルト?なんかウンチがアメリカン
フランクフルトの形に見える。まさかこの犬はアメリカンフランクフルト
を丸呑みしてそのままウンチで出したんか?俺の目が悪いのかと思
ってもう一度よーくよーく見てみると確かにウンチの真ん中に串のよ
うなものが刺さっている。やっぱりアメリカンフランクフルトや・・・と思
いもう一度よーく見直してみると、それにしては串が少し細い。
???!!!そこでようやく恐ろしい現実が分かった。このウンチ
はアメリカンフランクフルトなんかではなく、普通のウンチの真ん中に
キャンプで皆が食べていた焼き鳥の串が刺さっていたものだったのだ
!
それが分かった瞬間、もうなんか全身から血の気が引いた。優は皆
が食べていた時知らずに下に落としてしまった焼き鳥を串ごと食べ
ていた。串の長さはおおよそ16~7センチ。しかも先が尖っている。
一体どうやって食べたのかも疑問やけど、それがウンチとして、しかも
ホントにアメリカンフランクフルトそのもののようにきれいに真ん中に串
の刺さった状態で出てきたのがもっと不思議。胃はまだしも、腸は
複雑に曲がりくねっている訳で、串が腸を突き破ってしまうというおそ
らく命を落としかねないような重大事態に至らなかったことが奇跡だ
った。
奇跡が起こった要因はふたつあると思う。
ひとつは串の向きがよかったこと。ウンチの出方から見ると、尖ってい
るほうが後ろになっていたので、なんとか腸に突き刺さらずに済んだ
んやろう。
もうひとつは優の胃腸が強かったこと。小さい頃から何でも食べ-
この何でもというのは食べ物以外も-何でもウンチで出していた。
特に牛革製品はお好みのようで俺の名刺入れは今3代目に入って
いる。
分かってからでは遅いんやけど、まぁ一応そんな重大事態に陥って
いた訳やからお医者さんに連れて行って見てもらったら、今となって
は胃腸を保護する薬を何日が飲ます以外にないですね、というこ
とやった。でも今回、その場で串ごと焼き鳥を食べたことが分かって
いたら、即病院へ連れていっていたはずで、その場合はどうなって
いたのですかと質問すると、その時はその場ですぐ開腹手術という
ことになるが、腸を開くなんていうのはそれだけで命に関わるような
大手術で、どうなっていたか分からないということやった。
だから結果から言えば今回の事態は最善の方法で解決された訳
やけど、ホンマに今思い出してもゾッとする出来事やった。
あれから我が家が焼き鳥をする時はもう皆必死で串を握り、絶対
下に落とすなよ!と声をかけ、まるで海猿かのごとく、焼き鳥の串
をバディーとして守り続けているのであります。
最新の画像[もっと見る]
- ぞうさん 5年前
- アラスカのオオカミ 5年前
- 才能 5年前
- 人情と新しい生活様式 5年前
- ギターのようでギターでない、ベンベン。(続) 12年前
- お願い 14年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます