札幌が20度だと松山では30度近いんです。高知での実感はもうちょっと大きい気がします。
だからこの時期松山から札幌に戻るといきなり秋~って感じがしてしまいます。
ちなみに海水温の一度の違いは気温10度の差なんだそうです。
海や川に棲む生き物にとって一度の差はものすごく大きいのです。
わたし達人類は気温で考えますが、水中の生物は水温で感じますから人類の尺度で水中生物の気候変動の衝撃を測り知りづらいのです。
それはともかく、折角天気が良いので何年かぶりでの支笏湖訪問です。
ホントはニセコ方面に行くつもりでしたが出遅れたので支笏湖の先の美笛で引き返しました。無計画ですね。
札幌から支笏湖に向かう途中、支笏湖の手前をちょっと右に折れるとオコタンペ湖があります。
道路から湖畔まで降りて降りられないこともないのですが急傾斜です。今は通行禁止になっています。
対岸はエゾシカでも渉猟していそうですがもちろん見えるわけがありません。
ダケカンバも大分葉を落としているので、くねくねした白い幹がくっきり見えて綺麗です。
この時期は尾根筋の樹も次々葉を落とすので、髪の毛が薄くなってきたおとうさんのアタマみたいに見えます。
ご存知支笏湖。
湖岸に近い山(紋別岳)も、湖岸の遊歩道の樹々もそれこそ錦秋です。
北海道の紅葉はいわゆるモミジが少ないので真っ赤は少なく、黄色が主ですね。
でもウルシやナナカマドが鮮やかな赤になるのでよいアクセントになります。
もちろん大雪山なんかに行けば別ですが。
葉っぱではないけれど、小さいながらもマユミやツルウメモドキの実の赤が嬉しい点景です。
支笏湖の水はこの橋の下を通って千歳川となります。
そして千歳川には鮭が遡上してきます。湖までは来られませんが・・・。
この橋は最初からここに架かっていたのだと思っていましたが、橋のたもとの案内板によると明治32年(1899年)に空知川(砂川~妹背牛間)に架けられた「第一空知川橋梁」を王子製紙が払い下げを受け、大正13年に現在の位置に移設したとのこと。「山線鉄橋」というのだそうですが、これは明治41年に王子製紙が発電所建設資材の輸送のため苫小牧~支笏湖間に運行を開始した王子軽便鉄道(通称山線:昭和26年に廃止)に使われたことによります。現在の鉄橋は平成6年(1994年)から再生され、平成9年に生涯現役として復元されたものだそうです。
四国の肱川や四万十川に赤橋(あかばし)が架かっていますが、景観との調和はここが一番ではないかと・・・。
ちなみに肱川の赤橋(長浜大橋)は今現役最古の可動開閉橋です。