
ずっと
食べてみたかった
高知の
ぼうしパン
デパ地下で
見つけた時は
つい
小躍りしてしまった
早く食べたいけど
もったいなくて
眺めたり
頭に載せてみたり
食べ物で遊んではいけません
パンの神さまに
そう
怒られそうだけれど
もう少し
ワクワクして
いたかったんだ
あれれ
袋をまじまじ
見ていると
今日が
賞味期限じゃん!
慌てて
齧り付くと
懐かしい味がして
美味しいの
だけれど
少しだけ
パサパサ感も
否めない
パンは
遊ぶモノでも
眺めるモノでも
なく
食べたい時に
食べるモノ
愛だって
そうだ
手に入れて
充たされて
他人事みたいに
眺めていても
萎れてしまうモノ
今日のセンセイは
ぼうしパン
キミと
食べたかった
ぼうしパン
キミみたいに
優しくて
いい匂いがする
ぼうしパン