
キミの笑顔に
触れた
あの日
着ていた
シャツが
6月の風を
受け
揺れている
すっかり
乾いているのに
まだ
干したまま
だった
あきらめなくちゃ
と
たたんでみては
また
広げて
眺めてみたり
つぎに
着るのは
いつかしら
つぎに
逢えるのは
いつかしら
シャツのしわと
キミの目尻の
笑い皺が
重なっては
滲んでいく
願掛け
や
もしも
は
たいてい
独りよがり
の
哀しい
結末
だから
望むコトは
2人の
ハッピーエンド
なんか
じゃなくて
ただ
ただ
キミが
元気で
いてくれるコト
あの日
たしかに
2人が
そこに
いたコト
の
見届け人
は
タンスの奥
で
今日も
眠る
どんな
ドレス
よりも
愛しき
1枚
と
なって