なかなか
行けなかった
petit a petit サンへ
開店早々に
おじゃましました
焼菓子の匂いが
立ち込めていて
シアワセすぎて
過呼吸に
なりそうでした
平戸夏香の
レモンクリームタルト
と
パイシュークリーム
ひと口目から
最後まで
新鮮で
美味しくて
時間よ止まれ!
そう
久しぶりに
ココロで
叫んじゃいました
珈琲を
淹れていただいている
あいだ
眺めていた
谷川俊太郎さん
の
詩
「いきる」
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木漏れ日がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまがすぎてゆくこと
生きているということ
いま生きてるということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
やさしいヒト
と
やさしい時間
を
やさしい場所
で
過ごしていたい
できるだけ
限りある
いのちを
自ら
切り刻んだり
縮こめる
場所からは
拒み
逃げ出して
いいのでは
なかろうか
ワタシたちは
いきる
やさしいキモチ
で
いるために
それが
叶わぬなら
奪われるまえに
逃げ出せば
いい