
1年で
いちばん
長い日の
終わりを
ココで
見届けられて
よかった
長い
長い
恋の
終わりを
他人事
みたいに
見送られて
よかった
ため息も
想い出の唄も
見えない涙も
草いきれも
夕陽が
絵の具みたいに
溶かしてくれる
川のキャンバスが
受け止めて
それすら
あざやかな
作品と
なる
キミが
ボクを
どれほど
愛してたかなんて
測り知れないけれど
キミとボクの間に
ムダなモノなど
何もなかった
気がするから
いつのまにか
向こう岸を歩く
キミに
手を振ろう
幻かもしれない
けれど
たしかに
捉えたんだ
だから
手を振ろう
バイバイ
じゃなくて
ありがとう
行かないで
じゃなくて
元気でね
ほんとうに
アツイのは
静かで青い炎
なんだって
体現して
くれていた
キミとの
夏至みたいな
恋