今年は降雨量が例年より少なく、「夢しずく」が植えられずに困っています。
コシヒカリリは、水の便利がいいところを6反ほど5月14日に植えましたが、「夢しずく」の3反ほどに水がなくて困っています。
このままだと準備している「箱苗」が伸びて、植えられなくなる可能性も出てきます。
このように、農業は自然相手の仕事ですから台風が来たり干ばつにあったり、さらに最近はイノシシ被害なども発生しています。工業製品のように「計算」ができません。
食糧の自給率が問題になっていますが、国内で生産できるのに「減反」を強要して、輸入を増やせば、日本の農業が成り立つはずがありません。
農業予算の使われ方も問題です。日本は農業予算の80%が農業土木事業に使われていますが、英国では、80%が農産物の価格保障に使われています。
その結果、自給率30%代だったものが70%まで回復しているのです。
このように、米国をはじめ各国が「価格保障」で農家の所得を支援して自給率を向上させているのに、日本だけが「自己責任」押しつけ、ハード事業のみに固執しています。
私は、上場開発事業で1.2ヘクタールの畑と5反の水田を整備しましたが、その負担金47万円を毎年払っています。あと20年近く払わなければ成りません。
(10年後からさ減ってはきますが)しかし、その農地からあがる収入は、借地料の12万円程度です。それでも、借りてくれる農家があるのはいい方で、放棄地になったままの開墾は畑がたくあります。
価格保障で、生活が安定されるなら、自給率アップにつながり、農村の過疎化はなくなるのにと思うのは私だけでしょうか。