正月2日です。少し寒いですが穏やかな晴天を迎えています。
新聞は休刊日ですので、「しんぶん赤旗電子版」(12月30日)を紹介します。
政権とメディアとの親密な関係です。しかも「会費6000円」。桜を見る会より千円だけ高いだけ。
そもそも、マスコミは読者の側から政権を批判的に伝えるべきなのに、安倍首相とマスコミ幹部が会食する回数が、今年は第2次政権で最多(25回)に迫る24回(28日現在)に及んだことが、首相動静から分かりました。とくに11月に「桜を見る会」疑惑が大問題になるなか急増しているのが特徴で、首相がメディア懐柔に会食を利用している姿が浮き彫りになりました。
11月中旬から首相とメディア幹部との会食が急増。首相がぶらさがり会見で「前夜祭」の収支について釈明した15日には、東京・丸の内のパレスホテル東京の日本料理店「和田倉」で、日枝久フジテレビグループ代表と会食。18日夜には、東京・有楽町の日本料理店「春秋ツギハギ日比谷」で、「読売」東京本社の柴田岳常務取締役論説委員長、田中隆之取締役編集局長と会食しています。
さらに、「桜」疑惑の影響で内閣支持率急落が明らかになった20日には、内閣記者会キャップを集めて、東京・平河町の中国料理店「上海大飯店」で2時間余にわたって会食。「毎日」は参加しませんでした。その後も、「日経」政治部長や各社「総理番」記者たちとの懇談を繰り返す異常さです。
新聞労連の南彰委員長は、内閣記者会キャップによる首相との懇談について「会費6000円『桜を見る会前夜祭』より高い首相懇談会の愚“共犯者”にされたメディアに未来はあるか」と題して朝日新聞出版のニュース情報サイト「AERAdot.」(12月23日号)に寄稿。「首相への日常的な質問の機会すらなくなるなか、出席して取材したいという気持ちはわかる」としたうえで、「(公式な記者会見)それすらできない状況で、非公式の懇談実施を先行させたことによって、市民からメディアは『共犯者たち』と映った」と論じています。
「しんぶん赤旗電子版」では、メディア幹部・記者との会食について、日にち、マスコミ側、場所を列挙していますのでご覧ください。