60年の歴史を終える石橋美術館は、9月から運営を久留米市がおこなうということが決まりました。
それに伴って、「1956 久留米からはじまる。」の催しがあっているということで、休みをもらって出かけてきました。
石橋美術館は、中学生の時と青年団時代に見学した記憶があります。
四季折々に、梅、桜、バラ、椿などが楽しめ緑に囲まれた、癒やしの空間にある美術館という感じです。
昨日は、梅雨明けで外はとても暑く感じました。
バラが終わっていましたが、木々の新緑は目の薬になりました。
石橋美術館は、青木繁氏をはじめ、坂本繁二郎氏、古賀春江氏ら久留米出身の画家たちの作品を多く展示してきました。
私は、青木繁氏の「海の幸」に改めて、「労働者の力強さ、たくましさ、息づかい」が伝わる迫力にしばらく見入ってしまいました。
佐賀でおなじみの、岡田三郎氏の「水浴の前」は、とても繊細に描かれていていました。
岡田氏は、裸婦の絵を多く描かれていますが、「入浴の前」はまた違った印象を感じました。
ルノワール、ピカソ、セザンヌ、モネなどの外国の有名な画家の作品も展示してあり、これだけの作品を一度にまとまって鑑賞するチャンスはまたとないでしょう。
「一見の価値あり」です。
唐津から約1時間。入場料も65歳以上は600円と格安です。
ついでに、成田山久留米分院へ足を伸ばして、観音様の屋上から下界を眺め、地下の展示場では「天国と地獄」も経験できます。