第48話. 核の保有は異常か?

2017-08-06 05:24:44 | ★改善・変更の要る仕組み 仕来り 風潮 法律
湖畔人です。

今日は、国の条件、憲法9条改正、北と米国、核保有の可能性について述べて見たいと思います。

まず、国とは何か、国家とは何か、国家と呼べる条件とは何か?その基本をお浚いしてみますと、確か、中学の教科書によれば、それは、領土、国民、主権の3 条件だったと思います。その三つを存続可能にするには、自然権としてそれら3条件を存続可能にする自衛軍の保有が必須となりますね。その自衛軍を憲法9条によって正式に持てていない今の状況は、実は日本は国家の体を成していない、国家として成り立っていない、国未満な状態にある、と言う事になりますね。戦後70年も経っているのにも拘わらずまだ独立国家足り得ていないのです。恥ずかしい話ですね。9条では、“武力行使は、紛争の解決手段としては永久に放棄する、よって陸海空軍その他の戦力は一切保持しないし、国の交戦権も一切認めない”、とあるので、周辺国が攻めて来る事を全く想定していない欠陥憲法なのです。周辺国は皆戦争や侵略を嫌う非軍事的な平和国家ばかりに違いない、というお花畑的なおめでたい性善説に立脚した憲法条項なのです。現在の中朝のような、反日的な核保有国群に囲まれる状況を、憲法を作成した方々は、全く想定していなかったようですね。実際、現憲法を作成したのは、当時の進駐軍、GHQですので、日本を二度と歯向かえないよう、骨抜きにする事を目的として、こうした条項を作ったのでしょうから仕方ありませんね。本来なら、自分たちの手で直ぐにでも改憲すべきだったのです。マッカーサーですら朝鮮戦争後には日本の再軍備化を望みましたが吉田茂はそれを断り、以降その状態を70年も放置した自民党も情けないですね。9条のように交戦を一切認めないとなると、攻められた場合はただ滅びるしかありませんね。国民も主権も領土も守れません。国家としての最低条件が満たせなくなるのです。あり得ませんね。国民の生命財産を守る国防軍の存在は国家として保持して当然なのです。ですので、即刻9条の改正は要りますね。真に国家として独立するには、9条を破棄し、正々堂々と自衛軍を保持出来るようにする必要があります。

結論として、まずは、国として、国家の持つ自然権として、自衛軍の保持が要る、その為に9条改正が要ると言う結論になります。ですから安倍さんの言うように、9条の1、2項はそのままで、何て言う選択肢は有りえないですね。まずは、そこをハッキリとさせておきたい。
ただ、仮に9条を改正するにしても、現実的に国を守れないと意味がないですね。

今の自衛隊は予算不足で、仮に中国と戦争となると3日しか持たない脆弱さだとある保守系のオピニオン誌が分析していました。ですので、今の実力ではとても日本単独では戦えないと言う事になります。
ですので、日米安保は必須ですし、更なる強化が要りますね。

また、核の脅威に対する備えですね。どうするか、ですが、北は、ICBMのテストを二回成功させ、しかも最近は、発射台を夜間に移動させ衛星による位置確認を不可にしました。こうなると、敵地攻撃すら難しくなりましたね。これで、飛距離が更に伸び米国全土を射程としたり、また、潜水艦への搭載が可能となると、米国は全く手出しができなくなりますね。北の扱いは中露と変わらなくなります。そうなると、日本は見殺しに成りますね。ジ・エンドです。2700年弱の歴史に幕引きですね。以前の米軍の見立てではICBMの本土攻撃能力獲得には後二年はかかると言っていましたが、もう米国の一部には到達できる所まで来てしまいました。見方が甘かったようですね。よって、北の核戦略の完成と主要国化を防ぐには、今が最後のチャンスと言う事になりますね。あまり時間が残されていません。で、想定されるのは、米軍による北への集中攻撃か、金政権の体制を保証しつつ核の放棄を約束させるかの二択だと思いますが、後者は北が多分呑まず、結局戦争を英断するしかなくなると思うのですが、それすらトランプ氏が英断出来ないとなると、北を核保有国のメジャープレーヤーとして受け入れ、アメリカの威信は地に落ち、没落し、日本は終わる、と言う最悪のシナリオがやってきます。よって、日本は、米国が北を攻撃した場合、北の反撃を受け多少の犠牲が出る想定があったとしても、それでも良いから米に対し北への攻撃を促さないといけない立場にあると言う事になりますね。今、我々日本国民が置かれている立場は、実は、日本の政府に対し"米国に北への攻撃の決断を促してください"と言わないといけない立場に立っている、と言う事になります。もし、米国が北への攻撃を決断できず、仮に東アジアから手を引く事態が来た時には、日本は核武装でもして悪足掻きをして侵略を防ぐか、もしくは中朝の言いなりになり、実質属国化をする事を受け入れるかの二択を迫られる事になります。今からだと全く想像できないと思いますが、そうした事態は、実はかなりあり得る未来の話なのです。核への抑止は核しか無いのは国際常識ですしね。日本が自力で核開発をするには二年はかかると言われているので、悪足掻きをしたい場合は、米国から核兵器を借りてくるしかありません。そう、核シェアリングです。

実は、日本と同じ先の大戦の敗戦国、ドイツもイタリアも、今、核シェアリングをしているのです。NATOの一員として、ロシアを仮想敵国として核兵器を米国から借りて来ています。核を持つと言う事は、“私を核攻撃したら、貴方も核攻撃を受けますよ、それでも良いのですか?“と言う状況を作る、覚悟を持つ、と言う事です。ただ、座して死を待つと言うのではなく、最低でもやられたらやり返す、後世への遺産として、根性があった所は見せる、ただでは転ばない覚悟を見せる、独伊は、その覚悟が出来たと言う事です。では、日本はどうしますか?と言う事です。同じ敗戦国でも独伊はもう相打ちの覚悟を既に持っていますよ。日本はどうするの?侍の国なのではなかったの?と言う問いをされる場面がもう直ぐ来るかもしれないと言う事です。私は、侍の国の末裔として、チベットやウィグルのように奴隷として生き長らえる未来を待つよりは、戦って散る心意気を見せ、海外に散らばった日系による復活を期待する位の方が調度良い、と思うくらいですが、皆様はどうでしょう?もちろん、十分な核抑止力を保持し、しっかり生き長らえるのがベストですが、その為には、憲法改正と核保有、インドやロシアとの関係強化が必須ですね。仮に亡ぶにせよ、座して死を待つより、戦って死を選べよ、心意気だけは見せて散れよ、と思いますがね。皆様はどう思われますか?どうするにせよ、肚を決めるべき時が、もう来てしまったのですから、肚を括り、覚悟を決め、決めた方向で声をあげる必要があります。

湖畔人

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