第405話.青森からの清らかな風 餅ばあちゃんとわさお

2020-06-14 16:31:35 | 気になったテレビ番組
湖畔人です。

最近、清らかな風のような、何か素敵で大切な事を、青森の方角から立て続けに教えられているような、そんな気がしています。

一つ目の青森からの清らかな風は、わさおの存在です。最近お亡くなりになりましたね。もさもさした毛並みの大きな白い秋田犬ですね。何を考えているか判らない飄々とした表情が見ていて笑ってしまう不思議な魅力のブサカワ犬です。拾ってくれた女主人に大切に育てられ、わさおも主人に忠犬として尽くした、そうした美しい関係性のお二方でしたね。溢れんばかりの信頼と愛情と思いやりが滲み出ている、あふれ出している、そのお二方の関係性は、見ているだけで何か感じるものがあったし、何か忘れかけていた大切なものを教えられているような、そんな気持ちにさせられたものです。是非、あの世でもご再開いただいて仲良く楽しく過ごしていただきたいですね。いやそれにしても、本当にお見事なお二方の一生でしたね。とっても素晴らしい御存在だったと思います。

次の青森からの清らかな風は、何時も文句ばかり言っているNHK絡みですが、彼等の良きコンテンツの一つ、プロフェショナルで少し前に紹介されていた餅ばあちゃんこと桑谷ミサオさんのご存在の事です。彼女も大変立派な方ですね。現在90代、60代で老人ホームに母直伝の笹餅を持ってたまたま訪問したところ、その味に感動して涙を流すご年配の方々の姿を見て、逆に感動してしまい、その感覚が忘れられず、その感動を求めて、以来30年間、笹餅を作り続け提供し続けている女性起業家、菓子職人と言う方です。90代の今でも背筋がスッと伸びていて、笑顔が素敵で、自転車で何処にでも行ってしまう、そんな素敵なお婆様です。何十年も前に母から教わった言葉、母に掛けられた思いやりのある出来事、人生訓、その全てをまるで昨日の事のように憶えている少女のような純真さを保った素敵な女性です。どうすればもっと笹餅の品質を良く出来るのか、日々改善を重ね続けて来た彼女の笹餅には多数の固定ファンがいて、店頭に商品を置けば、あっという間に売り切れてしまいます。こうした方は、多分何をやっても旨く行くタイプの方なんでしょうね。ただ目覚めたのが60代とちょっと遅咲きでした。90代だと言うのに未だに自分の面倒は自分で見るし、それどころか、病気になった息子夫婦の事を気遣い、差し入れをし、代わりに自分が病気になってあげたかったと言う彼女は、人として完成していますね。利他の人、愛の人です。こうした見事な人間になりたいものですね。
きっと彼女は亡くなるその日まで働き続けるのでしょうね。所謂ピンピンコロリという生き方ですね。最高の生き方です。私の尊敬する宗教家も生涯現役、ピンピンコロリを推奨していますが、まさしくその好例かと思います。60代からの起業と言うのも、とても今時のスタイルだと思いますし、とてもカッコイイと思います。想像では、この回を見ていた多くの年配の方々が刺激を受け、インスパイアーされた事と思いますね。これからの時代は各自がそれぞれ小さな商売をして自分で稼いで自分で自分を養うと言う、そうしたセルフヘルプの精神の時代かと思いますので、ある意味時代を先取りしている素晴らしい生き方かと思います。とてもカッコイイし憧れます。

それにしても彼女が自転車に乗って田園を駆けるその姿は、それ自体がまるで天国の光景のようで、とっても美しかったですね。美しい人の美しい人生の物語です。神様も彼女を見れば、人間を作ってホントに良かったな、こうした人間の存在を見る為に自分は人間を存在させ続けているんだよ、なんて思うかもしれませんね。

そしてこの回を担当し製作に携わったNHKの方々も、人間としてのレベルが相当高い方々なんでしょうね。NHKも政治と近代史を語らすとそれはもうヒドイものですが、こうした素晴らしい番組を作る方々も一方ではいる訳です。まさしく玉石混交の世界ですね。NHKも。こんな素晴らしい番組なら喜んでお金を払いたいと思います。ですから、番組ごとの支払い制にすべきかと思いますね。酷い番組の場合は、人の貴重な時間を奪ったとして視聴者に返金をさせた方がよいかもしれませんね。是々非々の対応が要るかと思います。

最近は、地方再生に奮闘する編集者の回や、宮崎駿さんの再放送をやったりと、当たりの回が多かった印象です。宮崎さんは反原発、9条保持、極めてリベラルな方ですが、一方で多分、想像では、神や霊も輪廻も普通に受け入れられている方なんだろうと想像していますし、左翼なのに霊も神も認めると言う不思議なバランス感覚の持ち主のようで、実はその感じは坂本龍一さんにも似たものを感じていて、彼の場合は自分自身の事をドビュッシーの生まれ変わりと思っていた時期もあったらしく、と言う事は、多分きっと霊も輪廻も認めているのでしょう。こうした唯霊論だけど左翼と言うのは、日本特有の独特な左翼の在り方の一つなのかもしれませんね。まぁ欧州にもキリスト教左派と言う存在もいますけどね。平等に重きを置く方々なのでしょう。でも社会主義も共産主義も支配層がその他の全ての民衆を隷属的に支配をし、一切の例外も批判も認めず、個人の自由を認めず完全なる統制を目指す、ある意味人を家畜扱いする構図を持つ体制ですので、人間神の子、神の子としての各自の自己実現を大切にすると言うアメリカの保守党的な人間神の子の世界観、個人の自由と尊厳を尊ぶその思想とはあまりなじまないのです。宮崎さんの事は大変尊敬申し上げておりますが、思想は思想でまた別の話ですね。自分は原発も肯定なら9条保持なんて狂気の沙汰と思うタイプです。9条保持なんて主権国家(独立国家)としてあってはならない状態だと思いますし、論外だと思っていますし、9条保持を許容する国会議員は、主権者である国民の生命と財産と安全を護ると言う国民の代行で政治を行う存在としての最低限の義務を放棄した議員資格の無い方々だと思いますね。その根本的問題を指摘せず、改める事が出来ない政治家は国会議員でい続ける資格が無い方々かと思いますし、保守の政治家なんて自称しては決してならないと思います。

それでは、また。

湖畔人


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。