第45話. 都議選

2017-07-02 04:08:21 | ★政治 外交 歴史
湖畔人です。

もう7月2日、今日が都議選の投票日ですね。
自分は都民ではないですが、今後の国政にも影響が出そうなので、片田舎から一言申したいと思います。

自民が劣勢で、風は都民ファーストに吹いている格好ですが、自民の現政権は、保守本流の顔をして長らく国政を担っていますが、経済政策も中途半端、良かったのは金融緩和だけで後は的外れ、社会党かと見紛うほど、社会主義的に政府に権限と監視の力を集中せんとする政策が目立ち(マイナンバー、改正組織犯罪処罰法、他)、安倍談話も、日韓合意も日本を悪者にした単なる改悪であり余計な事ばかりをして来たのが現安倍政権の実像です。憲法改正も9条の1項と2項を変えずに行うと言う頓珍漢な改悪を検討中との事で、保守の代表としてこのまま任せていてはエライ事になりそうだと言うのが正直な今の感想です。保守には急ぎ代役が必要な状況なのです。
その意味で自民が劣勢である事は歓迎すべき事ですが、では、だからと言って、代わりの都民ファーストはどうなのか?と言うと、それもとても自信を持ってお勧めできる感じではないのです。実は都知事に当選したての頃は、小池さんにもまだ期待があったのですが、豊洲の扱いを見ているうちに、ちょっとこの小池さんの金銭感覚、バランス感覚はオカシイのでは?と疑問を持つようになって来ました。悪戯に一般都民の不安を煽り、判断に時間を掛け、その間無駄に掛かった追加コストは100億円と言われており、5千万の無駄な出張費で批判された舛添氏とは比較にならない程の無駄遣いをしています。盛り土が無いとか嘗ての都政を批判し劇場型の政局パフォーマンスを演じましたが、コンクリートで地下空間を作る現状は専門家の判定で安全と認定されているのですから、その判断を持って移転の決断をすべきだったのです、それを素人感覚に訴える形で不安を増幅させ、不安解消の為の更なる追加コストを都民の血税から出そうとしています。更に、築地残留派からも支持を得ようと築地の再活用も検討しており、6千億掛けて作った豊洲の支払いは築地売却の4千億の収入を前提にしていると言うのに、一体どうやって豊洲の費用を捻出するつもりなのか本当に疑問です。しかも、小池氏は、長きに渡り自民を支えて来た公明党と今共闘をしようとしていますが、その公明党は、自民不利と見れば今は小池氏側に立ち、自民批判を展開する節操の無さを露呈しています。ただ、元々彼らこそが、これまでの自民の政策を下支えして来た張本人であり、そもそも自民を批判できる立場にはいないはずです。また、公明党自身が、これまで都政の利権を政治利用しているとずっと噂されて来た存在ですので、密室型政治との決別をうたう都民ファーストとしては本来距離を置くべき古い政治スタイルを持つ存在なはずなのに、票の欲しさからなのか公明に近づくそのスタンスには筋と言うかポリシーの一貫性を全く感じ得ません。結局、政局を得意とする喧嘩上手なだけの、ただの政治パフォーマー屋なのではないのか?と言うのが今現在の小池さんの印象です。ですので、都民ファーストに票を入れると言う事は、嘗てマスコミに踊らされ、民主党(現・民進党)に票を入れ、民主党を政権に付けてしまったその愚行の再現にしか見えないのです。また同じ過ちは犯すべきではありません。慎重に見極めるべきなのです。

そもそも、市場の話をしているのですから、都で管理する必要など全く無いはずなのです。経営能力のある民間企業に任せればよい。民営化こそ費用の面でも活力の面でもアイデアの面でも市場の最適化、健全化を実現する近道なはずです。都議選には豊洲の民営化を主張する小さな保守系の政党も参戦しています。こうした政党のセンスこそ東京都の明るい未来と活力upには必要なのではないでしょうか。都民の皆様の賢い選択を期待しています。

湖畔人

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