第342話.懐かしい未来を連想させる曲・気になった音楽(99)&(100) Donald Fagen『New Frontier』 YMO『Mad Pierrot』

2019-12-31 12:34:22 | 気になった音楽
湖畔人です。

懐かしい未来を連想させる曲、7曲目は、Donald Fagenの『New Frontier』です。『New Frontier』が気になった音楽100回目のメデタイ曲ですね。スティリーダンの中心メンバーであるドナルドフェイゲンのソロでの名作『ナイトフライ』からの一曲でして、特に最先端な音では無いのですが、完璧主義とも言える丁寧な音の作りと、そのアップテンポな感じが先進的なのと、この曲の発表は82年ですので、まだ冷戦は終わっておらず欧米諸国、特にアメリカにはまだ核戦争への恐怖が常に頭の片隅にあった時代でして、その未来に起こるかも知れない核戦争への恐怖を扱った点が何とも懐かし未来を歌った歌だなと思わされる曲なのです。NEWFROTEINERを提唱したケネディの時代、冷戦の最中、核戦争の恐怖に怯える中で、核シェルター付きの住居が多数存在する時代に当時の能天気な若者がそのシェルターでデートを重ねると言う何ともシニカルな感じのする曲かと思います。名曲かと思いますね。

次の8曲目は、日本の誇るテクノジャイアントYMOことYellow Magic Orchestraの『Mad Pierrot』です。78年の曲で、リーダーの細野晴臣さんの曲ですね。細野さんは最近自伝映画もやっていましたね。『はっぴえんど』を大瀧詠一さんや松本隆さん達と始めた方であり、日本のロック界、ポップス界に与えた影響は計り知れない御仁ですね。最近では星野源さんを表に引っ張り出した恩人としても知られていますね。曲のタイトルはゴダールの映画『気狂いピエロ』から取ったようです。ちょっと中華テイストで未来社会や宇宙を感じさせる曲かと思います。高速を飛ばしている時に聴くのが個人的には好きでした。でもスピードの出し過ぎには要注意ですね。小学生の時からの付き合いだと言うのに未だにカッコイイと思えるスゴイ曲かと思います。細野さんはやっぱ天才ですね。天才が3人揃って、そのサポートメンバーも天才だらけと言うのですから当時のYMOは世界最強な筈です。

さて、このシリーズあと一回続きます。

湖畔人

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