華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

温度差

2011年03月17日 12時13分42秒 | Weblog
災害から数日が経過し、被災地とそうでない地域の温度差が出てき始める頃だと思う。被災地の、そして被災が及ぶかもしれない地域の人々には現実だが、今回の件で影響がほとんど出ていない地域の人にとってはどうしても人事だろう。対岸の火事。この現象は阪神・淡路大震災のときに実感している。しかしそれは責められることではない。想像だけで相手を思いやり続けるのは単純に難しいのだ。

現在、地震は起こっているものの、津波もなく、状況がやや落ち着いてきたところで、次なる展開が見えてきている。被災者の移動や救援物資の輸送開始などはその一環だろう。同じくして第二災害も明らかになってきている。誰かの"つぶやき"によると東京・築地では魚が売れ残っているそうだ。売れない理由は節電によるものかなんなのか定かではないが、地震が影響していることに違いないだろう。私事ながら、ウチの父は小さな旅行会社で勤務しており、海外脱出組みへのチケット手配で忙しいようだが、いわゆる観光客は激減しており、今後苦しい所帯になることが容易に想像できる。
レベルは違うが、プロ野球の開幕時期を延期するかどうかで現在もめているらしい。選手側の延期希望もわかるが運営側の開幕強行にも一理あることだろう。

誰にでも"現実"があり、その中で守りたいもの、守らなければならないものがある。この危機的環境の中で、ひとつの理想を掲げることは難しい。温度差が生まれてきている今ならなおさらだ。ただ、それでも相手を思いやる気持ちを持ち合わせている私たちなので、海外から「お互いを思いやる気持ちを忘れない日本」「耐え忍ぶ日本」と高い評価を得るのだろう。
誰もが現状を少しでも早く改善と思っており、それに向けて精一杯努力していると信じている。政府や企業に不満をぶつけるだけではなく、自分ができることからやっていきたい。
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