募金

今日は午前中に少し働き、午後は今日から始まる短期の語学学校に行った。前にも書いたけど、看護師の資格を取るためには、私たち留学生は大学を卒業する以外に英語の試験にパスしないといけない。これが結構な難関。ずっと独学だったけど伸び悩んでいるのでこのたびプロの力を借りることにした。頑張るぞう。

と張り切ったくせに初日から遅刻。電車が遅れたので仕方なかったんやけど。

電車を降りて駅構内をズカズカ歩いていたら、通路の一角に日本の国旗が。一人の女性が駅へ向かう人に募金をお願いしていた（といっても立ってるだけで、旗と募金箱と主旨を説明した画用紙が置いてあるだけやったけど）。たまたまポケットに300円ぐらいの小銭が入っていたので、通り過ぎる際に「頑張ってください」とだけ声をかけて小銭を募金してきた。

実は私は、街角募金に抵抗がある。まだ田舎で純粋培養されていた高校生のとき、初めて一人で神戸に出かけ、信号待ちをしていると募金をお願いされた。一人で電車に乗って神戸に出たのが初めてだったので高揚していたんやろう、当時の私には大金の500円を募金した。信号が変わって歩き出そうとすると、募金箱を持っていた人がついてきて「もう500円入れてくれたら～～～～」と何かを説明する。確か子供が助かるとかなんとか。私は善意でもう300円募金。するともっと追いすがってくるので「もうそんなにお金はありません」と断った。後になって考えると、見るからに変なお兄さんで（気持ち悪い感じ）、募金ももぐりやったんやろうと思う。「それは気持ち悪かったね。まぁいい勉強したと思ってあきらめ」とその後すぐに落ち合った母は言った。私は善意を踏みにじられたことと、変なお兄さんに追い回されたことがトラウマになって、それ以来、大災害をのぞいて一切募金活動に参加していない。心が狭いと思われてもしたくないものはしたくない。ぶっちゃけ大手の募金機関だって疑っている。

現在、日本でも募金詐欺が多発しているとか。ほんの一握りのいい加減な人のせいで、私のように募金を拒否する人が他にもいるはず。悲しいことだ。集まったお金が正しく使われますように。

一日一善。
頑張ろう、日本。