華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

後日談

2011年03月06日 10時43分39秒 | Weblog
金曜日、実習を終えて小銭稼ぎへ。その時点で体は結構疲れていた。書類の整理等をチャチャッと片付け、あとは友人宅でダラダラ(友人が送ってくれなかったので)。土曜日はデイヴィッドと朝市へ行く約束をしていたので、仕事を終えて、夜11時ごろに彼の家へ。そして翌朝起きたらすでに体がおかしかった。朝市まで歩いて10分ぐらい。だけどその一歩一歩がしんどくて仕方なかった。車で来ればよかったと何度も思ったほど。朝市でたいていブランチを食べる。この日はデイヴィッドがホットドッグ。私は水餃子(中国人の屋台があった)。しかし、それを食べている最中からどんどん気分が悪くなってきて、「もう帰りたい」とデイヴィッドに伝えて、手早く買い物を済ませヨロヨロとD宅へ。それから一日中寝ていた。
むかつきは取れないし、胃液が今にも上がってきそうな感じ。眠っても眠っても疲れた体は楽にならず、本当に文字通りひたすら寝ていた。昼間にDママが訪ねてきたけど、ろくすっぽ対応もできず。デイヴィッドに頼んで吐き気止めの薬を買ってきてもらい、今日日曜日、少しマシになっている。

熱を出すことはたまにあるけど、吐き気でここまでヨレヨレになることはほとんどない。何が原因だったんだろう?と考えて、数日続いた寝不足と、金曜日の肉体労働が効いたんではないかと思っている(排泄物からの感染ではないと思う)。とにかくしんどかった。変な話、妊婦さんのいう「つわりがきつくて」ってこういう感じなのかと思った。今も、マシになったとはいえ、体中がギシギシしていてちょっとしんどい。今日もゆっくりして明日からの実習に備えようと思う。

ところでデイヴィッドは薬を買いに行ってくれたり、水分不足を補うために栄養価の高いジュースを用意してくれたりと世話を焼いてくれた。で、今「昨日の体調不良についてブログを書いてる」と話したら「どんなことを書くの?」と聞く。どうやら、いかに彼が私に貢献したかについて言及することを期待しているらしい。
確かに世話を焼いてくれたけど、人がしんどくて寝てるのに大音量のボリュームで妙なラップを聴いたり(呼んでも聞こえないぐらい)、要らないといってるのに食事の心配をしてくれたり(吐き気があるって言ってるやん)、そしてまさに今「感謝しなよ」「素敵彼氏でよかったね」と言わんばかりの態度。ありがたいと思っているけど何か違うと思ってしまった。こんなに心が狭いことではアカンよなー。
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忙しかった

2011年03月06日 08時58分17秒 | Weblog
久々の更新になってしまった。
先週はずっと看護実習で朝5時起きだった。にもかかわらず、実習終了後に小銭稼ぎの仕事があって、水曜、木曜、金曜と終了後友人宅へ行った。やることは商品のデリバリーやら書類の記入・提出など。今思うと急ぎの仕事でもなかったよな…。
一緒に仕事をしている友人に終わったら家まで送ってもらうんだけど、それが大体10時ごろ。帰宅して翌日のお弁当を作り、シャワーを浴びるとなったらどうしても11時ぐらいの就寝になる。ちなみに木曜夜は「しんどいから早く帰りたい」と主張して9時過ぎに送ってもらったけど、カトリーナが"しゃべるモード"で、彼女も翌日5時起きだったにも関わらず、一時間ぐらい「私が実習でしたことは~」「教育係に~して誉めてもらえた」などを聞かされた。いやみっぽく書くけど、本当に「聞かされた」気分だった。途中で吐き気してきたもん。ちょっと強引に話を切ったけど、すでにもう10時半ごろだった。すごく悲しかった。

そんな感じでやや寝不足気味の先週後半。ドラマ(!?)は金曜日に(ここから排泄系の話になります)。
私が今通っているのは小児科だけど、半分は大人の患者さんに占められている。他の病棟でベッドが足りないという状況等で小児科に送られてくるのだとか。私は先週その「アダルトサイド」で実習をしていた。そして金曜日。私の患者さんに78歳のおじいさんと82歳のおばあさんがいた。二人ともデカく(おばあさんは超肥満)、病気や年齢のせいで、何かに付け看護師の手助けがいる人たちだった。そして二人とも悲しいかな、下痢持ちだった。
この日の朝一番の仕事は、おじいさんの汚れたベッドを替えること。教育係と二人で部屋に行き、おじいさんをトイレに座らせている間にシーツを交換。こういってはナンだが、なんど経験しても人様のウ○コの匂いはほんまにきつい。特にこのおじいさんは検査の一環で下剤を服用していたので匂いが強烈。「おぇ~」ってなるし、息だって止める。申し訳ないとは思うけど、看護師は天使ではない。
おじいさんが排泄を済ませたあと、シャワーへ移動。お尻やら何やらが汚れているのでシャワーを浴びさせることになった。それは私の仕事。手袋をしてエプロンをしておじいさんを洗った。そして洗面台へ移動させ、ガウンを羽織らせた瞬間"モワ~ッ"とウンの匂いが。

えーと、もしかしてやっちゃった?

確認したらガウンにウン。げんなりしながらも、また立たせてガウンを着替えさせ、体を綺麗にし、今回はオムツを履いてもらった。それで一件落着。といってもこのおじいさん、頭はまた矍鑠としていて、その後、オムツをはいていても「トイレに行きたい」とナースコール。もしくは「オムツが汚れた」など。正直、きつかった。

で、次はおばあさん。この人は肥満。先日までは一人暮らしですべて自分でできていたようだけど、ある日から混乱の気が見え始め、入院後は日常的なことも手助けなしではできなくなった。というわけで、私のこの日2つ目の仕事は、このおばあさんのシャワー。もう話は見えていると思うけど、このおばあさんもシャワーが終わった後、体を拭き始めたらウンがGO。心の中で「ブルータス、お前もか…」とか思いながらウン処理。ほんまに朝からウンまみれ。そしてウンもきつかったけど、このおばあさんはとにかく重くて、手助けするにも多大なる労力を要した(おじいさんは見守るだけでとりあえず大丈夫)。ただベッドに横たわらせるにしても一仕事。やっとちゃんとベッドに寝てくれてエプロンを外したときは本当にホッとした。

こんな風に金曜日の朝はウンと戦い、肉体的に非常に疲れた朝だった。正直、自分がくさい気がした。後で同じ病棟で働く別の生徒に「Yoshimi、今日の午前中、ずっとエプロンつけて走り回ってたよね~。大変やったね」と言われるほどだった(エプロンをつけているということはたいていシャワーを浴びさせているということ。小児科ではお風呂の世話をすることは少ない。患者自身でシャワーを浴びられるか、親が洗うかなので)。

しかし。このように書いているけど、私はこの仕事が嫌いではない。もちろんしんどいし、ムカつくこともあるけど、先にも書いたように看護師は天使ではないので、こういう感情を抱く方が本当だと思う。年配の方を見て、これが自分の行く末だと思うと、ちゃんとお世話させてもらおうと思う。

しかししかし。これには後日談が。それはまた次回。
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