餃子の街・宇都宮  ある菓子店のひとり言・・・

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今日は「千代女忌」です・・・

2011年09月08日 22時25分03秒 | 故人
  ・朝顔に  つるべ取られて もらい水

の句で有名な加賀千代女が、 1775年73歳で永眠致しました。

千代女は、加賀の国松任(現在の白山市)に生まれ、幼少時から俳句をたしなむ。
18歳で嫁ぐが、僅か2年後には死別する。

30歳で、画を学び、52歳には剃髪し、素園と号した。
72歳の時、与謝蕪村の『玉藻集』の序文を書く。
73歳で没す。

生涯で、1,700余の句を残したといわれている。

私みたいな全くの門外漢でも知っている句は、二つある。 

・朝顔に  つるべ取られて もらい水

・蜻蛉釣り 今日は何処まで 行ったやら

二作目は、隣近所で子供が遊んでいる風情を詠んだ句ではない。
千代女には一人の子どもがいた。しかし、その子が幼いままに亡くなった。
のどかな夕暮れ、赤とんぼが群れ飛んでいる中でも、
思い出すのは小さいまま亡くなったわが子の事・・・。
千代女の頬には涙があふれ、子どもの名前をつぶやき続けていたかもしれない。



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