「おさかなキラー」と云う四角い網で出来ていて、両端に魚の出入り口がある魚獲り網があります。
縦横30㎝x長さ50~60㎝位の大きさですが、結構な鉛の重りを付けて川に投げ暫くしてから川から上げるモノ。
上部には魚が好きそうな香りのする「魚用人工飼料」(ペレット)を入れて置く。
実家に行ったら、早めに川に沈めて置き、帰るころに引き上げる様にと近くの川に向かった。
きょうで2回目なので前回は上手く投げられたから、今回も安心して出来るはずだった・・・。
結構な重さがあるから遠くまで投げられたが、なんとした事か手元に残しておくはずの長いロープも
網と一緒に投げてしまった。水面は3~5m下を流れている。私は川の土手の上から投げた。
内川の上流部なので、水が澄んでいて水中の網もよく見える。
これは向こう岸に行って、河原に降りて長い棒か何かでロープを引っかければナントか大丈夫そうだなとの皮算用。
心配は、石垣だった。
父親の命日だったので、墓参りを先に行って昼食後にソコに行ってみた。
土手から河原までの最短の着地点を探して降りてみた。
降りるのは簡単です・・・、滑り落ちるのですから。
「行きはヨイヨイ、帰りはコワイ」、その通りでした。
高さ2m位の石垣でしたが、角度が90度ではないですがそれに近い様な急角度。
亀甲型のセメントが、寸分たがわず上手く積んであります。
足を掛けてもズルって滑り落ちます・・・。
何度もX2やりますがどうしても落ちてしまいます。
これは困ったことになった、ナントかしなくては・・・。
田んぼに囲まれた田舎の川辺に今頃誰も来ません。助っ人は望めません。
深さ1cmもない足を掛ける場所・・・、靴を脱ぎ、靴下も脱いで裸足なら滑らないかな ?
しかし、田舎育ちとはいえスッカリ都会生活に慣れた我が身の裸足には痛かったが
気を取り直し、ここから這い上がるには今の明るい内にやらなければいけないと、またも何度も挑戦。
ナントか2段目位までは行くがその先は全くダメだった。
石垣上の草が、もう秋で枯れてきている。掴んでもX2切れてしまう。
ホントに5本の指で鷲づかみにするが、枯れ草は弱い・・・。
石垣に取り付いたまま呼吸するだけの状態だ。
例え誰かに呼ばれても、振り向くことも出来ない状態だった。
しっかりと掴まるものがあれば、登れたのだが丈の短い枯れ草ではダメだった。
その内に、左足を横に挙げてみたらどうだろうか?と思い始め・・・、
一度は失敗だったが、感触は良かった。
枯れ草でもしっかりしたところを探して、もう一度やってみた。最後の挑戦的な感じだった。
おおッ、左足が石垣の上部に届いた~。
ここまでくれば60点位で、あと右足も上がってその後紆余曲折もあったが何とか地上に上がれた。
身体中短い枯れ草だらけになって、1回転してホッとしたのである。
どっかりと座り込んで、靴下と靴を履ける幸せを噛み締めた次第です・・・・。
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