チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

鎖骨

2010年05月13日 09時38分39秒 | 日記
鎖骨の美しい人は素敵だといつも思う
イヴニングで鎖骨の美は
着る人を優雅に見せる

鎖骨の美しい人は姿がいい
姿が美しいと口跡もいい
顔の表情も明るい
はきはきした物云いが耳に心地よい

また鎖骨が美しいと
きものを着たときの衿合わせに色気がでる

鎖骨を美しくする方法は簡単
・帯を背中で結ぶ
・子供を背中におぶる
つまり手を背中に廻す動作を
常に行うことが大条件

鎖骨の首に近いところが先ず動き
鎖骨の腕に近いところが次に動き
その上で腕が大きく動く
腕を動かすには鎖骨の存在を忘れてはいけない

「おおそうですか」藤本靖先生
チャコちゃん先生が
きものを着て帯を背中で結ぶとき
鎖骨を如何に使っているかを熱く語る

当然胸が開き
呼吸が深くなり
血液の循環がよくなり
いい空気がいつも頭に行けば
何事もクリアな考え方が出来る

「先生きものってすごいでしょう?」
またまた自慢
骨の勉強を教わっているのに
「だからきものと骨の関係はたいしたものでしょう?」
で講義を締めくくる
教えている方ではなく
教わっているチャコちゃん先生がそうやって締める

昔読んだ吉行淳之介の小説に
「鎖骨の綺麗な女を見るとーーーーー」
という文章を思い出した
コメント
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