チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

沖縄のこと

2010年05月10日 14時25分48秒 | 日記
罵声を浴びせられてひたすら謝罪する総理
「ハトヤマがやられている」
とはやし立てている人が多いが
私たちヤマトンチュウが全員で
真摯に受け止めなければならない

初めて沖縄に渡ったときは
まだ沖縄が米軍に占領されていた
1ドル365円だった
ドルは王様

宮古上布ーーあの当時はまだ薩摩上布とよばれていたーー
その上布の取材に飛んだ
プロペラ機だ
丘の上に案内され其処から青い海原を見た
「そのときあの水平線にいっせいに黒い姿が現れたのです」
米軍の軍艦がいっせいに押し寄せてきたのだ

その丘の近くに
人頭税に使われたという石の塔があった
其れは薩摩藩にこの塔以上に背が高くなったら税を払うという石だ

さらにこの宮古で生産される上質な麻布を
「薩摩上布」と呼んで薩摩は売りさばいていた

その当時無知な(今も変わんないけど)チャコちゃん先生
「薩摩上布は知っていても宮古上布は知らない」
と声高に言っていた
宮古に来て恥ずかしかった

薩摩上布は本当は宮古上布だったのだ!
せめてもと思い
それから上布の説明をするときは
必ず宮古上布、宮古上布と書いたり云ったりした

先輩のきもの研究家から苦情が来たが
本当のこといって何が悪いといきまいていた
若かったねえ

ことほどさように
沖縄はずーーーと
ヤマトンチュウ(内地の人たち)の犠牲になっている
それでも
前向きに明るく暮らしているのが沖縄の人たち

美しい海は全て米軍家族に占拠され
音楽や食べ物など
いくばくかのいいこともあったかもしれないが

私たちは心からの感謝と愛を送りたい
素敵な友人がいっぱい居て
沖縄に静かな平和が訪れることを
心から祈る
コメント
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