柞原はユスハラと読むのだと先日始めて知った
ずっと「いすわらさま」と言っていたので
西大分の大字八幡と言う山の上にある
姪に
「まだ私が小さい頃上の姉さんも結婚していない頃元旦行事は
いすわらさまにお参りする事で朝4時にたたき起こされてみんなで歩いて
お参りしたのよ」
そうしたら姉が
「そうそうあんたはいつも姉兄の背中だったけどね」
と水を差す
頂上の神宮につく頃朝日が海から昇る
「あれ以来行っていないけど行ってみたいなあ」
とつぶやいていたら早速調べてくれて行くことになった
さてその柞原八幡宮は記憶にある朱色の柱もはげていて
吹きさらしの廻廊にある絵馬も色も形も定かではない
しかし
引き渡る風が心地よく落ち着く
「一体どうしてこの神宮に毎年お参りをしていたのかしら」
まず由緒をいただく
豊後一宮だ
しかも宇佐神宮の流れを汲んでいて
御祭神も
仲哀天皇
神功皇后
応神天皇
つまりご家族だ
当然皇室の御崇敬も深く鳥羽法皇は60才のお祝いをここでなさっていた
源頼朝が平家討伐の祈祷もされている
なんということだ
こんなに由緒ある神宮なのにこの荒れよう
社殿を歩きながら考えていたら
初老の紳士が
「これから宝物殿を開けてもらいますがご一緒にいかがですか」
と声をかけてくださる
「ぜひお願いします」
姪と小さな声で「やったね」
通常は予約をして許可を頂かないと入れないらしい
なんといっても重文ばかりだから
その紳士「お二人の入場料も一緒に払っておきます
「すみません」と最敬礼
白鳳時代の銅の小さな仏像が目に入った
ひきつけられてその前にたつ
「実はわたしもこの仏像に会いたかったのです」
と紳士
美しい清い気が流れてくる
他にも珍しい宝物が整然と並んでいるがすべて重文
社殿補修の寄付箱がないかと尋ねたら
「あとで祈祷しますのでこの紙に住所とお名前を」
なんと鷹揚な応対
「今度秋にいらしてください廻廊からの紅葉は見事な色ですよ」
「社殿の修復はしないのですか?」
「重文に指定されたのでぼつぼつ手をつけねばなりません」
「あの廻廊の絵馬は?」
原画のわかる人がまだ見つかっていなくて直すとしたら一枚300万円かかるという
こうやって歴史の一齣はきえていくのだなあ
と胸に応える
かの国に何兆円も差し出さず国内の文化に目を向けてほしい
ずっと「いすわらさま」と言っていたので
西大分の大字八幡と言う山の上にある
姪に
「まだ私が小さい頃上の姉さんも結婚していない頃元旦行事は
いすわらさまにお参りする事で朝4時にたたき起こされてみんなで歩いて
お参りしたのよ」
そうしたら姉が
「そうそうあんたはいつも姉兄の背中だったけどね」
と水を差す
頂上の神宮につく頃朝日が海から昇る
「あれ以来行っていないけど行ってみたいなあ」
とつぶやいていたら早速調べてくれて行くことになった
さてその柞原八幡宮は記憶にある朱色の柱もはげていて
吹きさらしの廻廊にある絵馬も色も形も定かではない
しかし
引き渡る風が心地よく落ち着く
「一体どうしてこの神宮に毎年お参りをしていたのかしら」
まず由緒をいただく
豊後一宮だ
しかも宇佐神宮の流れを汲んでいて
御祭神も
仲哀天皇
神功皇后
応神天皇
つまりご家族だ
当然皇室の御崇敬も深く鳥羽法皇は60才のお祝いをここでなさっていた
源頼朝が平家討伐の祈祷もされている
なんということだ
こんなに由緒ある神宮なのにこの荒れよう
社殿を歩きながら考えていたら
初老の紳士が
「これから宝物殿を開けてもらいますがご一緒にいかがですか」
と声をかけてくださる
「ぜひお願いします」
姪と小さな声で「やったね」
通常は予約をして許可を頂かないと入れないらしい
なんといっても重文ばかりだから
その紳士「お二人の入場料も一緒に払っておきます
「すみません」と最敬礼
白鳳時代の銅の小さな仏像が目に入った
ひきつけられてその前にたつ
「実はわたしもこの仏像に会いたかったのです」
と紳士
美しい清い気が流れてくる
他にも珍しい宝物が整然と並んでいるがすべて重文
社殿補修の寄付箱がないかと尋ねたら
「あとで祈祷しますのでこの紙に住所とお名前を」
なんと鷹揚な応対
「今度秋にいらしてください廻廊からの紅葉は見事な色ですよ」
「社殿の修復はしないのですか?」
「重文に指定されたのでぼつぼつ手をつけねばなりません」
「あの廻廊の絵馬は?」
原画のわかる人がまだ見つかっていなくて直すとしたら一枚300万円かかるという
こうやって歴史の一齣はきえていくのだなあ
と胸に応える
かの国に何兆円も差し出さず国内の文化に目を向けてほしい