チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

総持寺の作法

2014年11月11日 11時20分29秒 | 日記
長いお付き合いだった能州紬の創始者
上嶋洋山さんが亡くなり
地元門前町の総持寺で「お別れの会」が催された

能州紬織り元糸芸苑の社長鶴見初代さんは
会社を守りながら4年に亘る上嶋先生の看護をなさった
総持寺での祈りは其の最後にふさわしい
美しい祈りであった

「終わりよければ全てよし」
という言葉が思わず胸にわき上がった
自分の意志を最愛の人を見送ると言う目的にした鶴見さんに
心から「完璧にやり遂げたわね」と言葉を送った

仕事でも私的にもここまでできたら人としてすばらしい
己の意志を貫くと云うことの強さを見習った

それにしても総持寺の祈りは其の美しい所作に心が洗われる
まるで品の良いミュージカルだ

思えば初めてこの門前町を訪れたとき
夕日の荘厳さと月が冴え渡った空を見て
「月見の宴を開催しませんか」
と持ちかけてそこに総持寺のお坊さん達の読経をお願いした

チャコちゃん先生はそれ以来総持寺のフアン
其の読経が続く中で能州紬のフアッションショーを開催したかったが
ソレができなかったことは残念至極

透明感のある読経の中で上嶋先生は旅立たれた
鶴見社長ご苦労様でした
コメント
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