チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

裏に凝る

2014年11月13日 10時05分37秒 | 日記
昔から粋人は着る物の裏に凝ったものだ
青年実業家があの懐かしい赤坂プリンスで闊歩していた頃
背広や(この言い方は古い)コートの裏にエルメスのスカーフをつけて
わざと裏を見せながら脱ぎ着をしていた景色
よく見たな

其の様子を見たチョット頭の弱い女は直ぐポーとなって
一緒にお部屋に行く様子も見てきた

裏に凝るというのは本来は日本人の着物の道楽者がやっていた
アソビニンの裏はほとんど春画
其の春画を描いていた画人はその後日本画界の重鎮になっている
今に残る明治大正昭和の初期に活躍した日本画家の多くは
この春画で髪の毛一本一本の描写を練習している

そう言うオタカラをチャコちゃん先生は見たことがある
何十年も前だがテレヴィの番組で其の裏の春画を紹介したら
麻布警察がすっ飛んできて
その頃は生番組だったのでチャコちゃん先生番組が終わった後厳しくせめられた

しかし出所は一切口を閉ざして「家にありました」と言いつのってましたね
そのとき長襦袢の小紋柄で「四十八手」というセックス描写の物も紹介し
ソレを見ていた著名な男優が売ってほしいと言うので
没収されたら叶わないと思いトイレに行ってからだにまきつけて隠した

今やもっとひどい下品なことがテレヴィで放映されている

と言うわけでチャコちゃん先生が着物の裏地に凝るのはこの頃から
今は春夏秋冬の草花の柄が多い
コメント
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