チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

長襦袢に凝る

2014年11月27日 11時41分18秒 | 日記
一時チャコちゃん先生は長襦袢分限者だった
着物一枚に長襦袢一枚と言う時代があり
流石に今はそんな馬鹿なことはやっていられない経済状況だ

今は亡き新派の名優花柳章太郎さんの舞台上の長襦袢を取材したことがある
役柄に応じた着物がアリ、其の着物に応じた長襦袢が組み合わされていた
もちろん其の長襦袢は正規の形のものばかりではなく
二部式アリ
袖だけの付け替えアリ
裾の付け替え

結局舞台では袖口・振・裾に長襦袢の存在がある
其の存在をより印象を膨らませるのが
着る人のセンスだ

なるほど
とうなる

そして二部式を作ってみたりしたが
この二部式チャコちゃん先生はこなせない
旨く着られない

ウエストあたりでごろつく形は当時若かった身体には沿わなかった
着物に合わせるだけではなく
その人の体つきや年齢で長襦袢の寸法や形も違うことが解る

長襦袢は思いの外表から目立つ
袖口の汚れには十分注意しないとここの汚れは致命的
袖口をいつも「衿元」で拭く習慣を持ちたいと思う

昔の人は裾もきれやすいので
おはしよりのある長襦袢を仕立てて
裾がきれたら其の部分を切り取って裾を伸ばしていた
それもこれも「お針」ができた頃のお話しーーー
コメント
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