1月11日11時11分
神の数字といわれる一並び
この数字がそろったときチャ子ちゃん先生生まれて初めてというほどの強い叱咤を受けた
しかも
20年来穏やかな関係を保っていて出会うといつもにこやかにお互いお話をするというある神社の祢宜さん
ことは
成人式の前撮りを神社の境内において撮影をするということで、前もってセキドが許可を取っていた。しかも数回ここで撮影をしていていつもにこやかに応対をしてくださっていた
この日もセキドに「許可をいただいているのね」「ハイ、昨日も確認しています」
ということであと一人の着付けを済ませてセキドが来ることになり、振り袖姿のお嬢さんと和服をお召のお母さま、カメかラマンと神社に出かけ、受付の巫女さんに「秋桜舎です撮影に参りました」「どうぞ」と明るい声をいただき撮影を開始した
とそこへ神官の正装姿の祢宜さんが現れ「こちら迷惑なんですよ」と真顔でこちらの目を見据えて怒鳴る
「はあー」(いつもにこやかに話している相手の怒り顔に戸惑うチャ子ちゃん先生)
「この前もきちんと書類を出すようにとあれほど言ってるのに書類が出ていない、帰ってください」
「-----」
「まあもう来てしまったのでしょうがないですが、書類を渡すので書き込んでください」
「ハイ申し訳ありません」
書類に書き込むとき一月11日11時11分
アッこれは祢宜さんの言葉ではなく神様が祢宜さんの口を通して「迷惑、書類、決まり」などの言霊を私に諭しているのだなと気が付いた
セキドの弁解は「書類のことなんか聞いていませんよ、そして昨日確認の電話をした時も和やかに話しましたよ。比佐子さんこれって1と1が続くので神様が彼の口を通して何か言ってくれているんですよね」
「あなたもそう思う?お互いに神様の言葉を解いてみましょう。それにしてもあんなに真顔で人に怒鳴られるって生まれて初めてかもしれない、怖かった」
「迷惑」まさしく迷いと惑うわけで、今ある団体から退会をしようかと迷っていてその思いに決着をつけて相手側に連絡をしたばかりだった、それは正解だったのだと知った。また相手に深い遺憾を与えたということは、筋を賭していないことの指摘。つまり「親しき中にも礼儀あり」ということで祢宜さんのお立場をもっと考慮しなかったこともあると思った
驚いたのは「迷惑」というのは仏教語であった
迷いにさえ気づかず知らず知らずに自分を傷つけ他人を踏みつける自他を傷つけることが迷惑というのだそうだ
目先に利益にとらわれず、朗らかに明るく軽やかに暮らすことの指摘でもあった
真顔で怒鳴った祢宜さんは「大天使」であった 感謝