チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

文楽初日

2021年12月05日 15時18分10秒 | 日記
12月は毎年若手の演技ということで観劇をしたことがなかったのだが、文楽入門をしたいという方がいて11人をお連れした。思いがけず超満員
簑助師匠の引退で文楽もさみしい限りと思っていたが、若手の奮起、素晴らしい演技を見せていただいた

演目は「仮名手本忠臣蔵」11段のうち6段が舞台にかかった。特に塩谷半官(浅野内匠頭)の切腹の場は会場がシーンとして舞台の美しさに飲まれていた
太夫と三味線のコンビも素晴らしく、初めて文楽を見たという人人が感動していた。

伸び悩んでいるなと思っていた技芸員が素晴らしい人形遣いになっていて、ことのほか嬉しい

内容は今の世の中にもある
利権の欲と色三昧の権力者、その権力者に古今集をもってやんわりと諫める女達。昔の男は強い、だkら女は知恵を尽くして美しく接する。そのため男はりりしく、女は優雅になる

湾曲の断り方など、今の世の中では通じないのかもしれないが、これこそが日本の文化だったのだなあと思い起こさせてくれるのが文楽

来年は二月
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開演の一時間前に集まってこの日の演目の解説をさせていただいている
人形の着付け、身のこなし、表情など着物を着る人にとっては参考になる仕草ばかり

今回は17日まで国立小劇場
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