チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

シルク伝道師養成講座 第二期生募集

2023年05月17日 07時34分03秒 | 日記

シルクという言葉に疑問を持ち、「絹」と断固に言い続けていたのだが、シルクという言葉が絹よりも古く、しかも旧満州地方で「柞蚕」の蚕の白衣とのことを言っていたという、文章を読んで「しるく」を使い始めた。

「柞蚕」はクヌギなどの外の木で蚕が繭を作るのだが、まあもともとは蚕は外で生きた虫

この成長過程の中で自然とのかかわりあいを観察すると、シルクがいかに糸として強いかを私たちに教えてくれる

その研究に数十年かかったけど、今声を大にしてシルクの強さを多くの方に広めたいと思う

 

それには「養蚕」の復興が望まれる

日本の畑の40%が桑畑であった昭和初期までは、蚕が外資を稼ぎくにのけいざいをあんていさせ、しかも蚕を通して自然から学ぶことの多さを身に着けた日本人

日本人はそのおかげで「意識」がとても深く高くなっているように思う

 

絹は扱いに注意が必要、だから不便と遠ざけられてきた

でも実際毎日絹を身にまとっていると、こんなに丈夫で気持ちのいい布はない

糸を作る時もいつも水が必要、て歩く扱ってより糸が強くなる

糸を染めるときも糸は人の手に任せきって、何をされても人の医師のままに動いている

きものになってその着物を洗う現場に行くと

これまた水の洗礼を受けている

 

絹はしなやかだけど強い

お澄ましした姿の奥に強靭な精神を持っている

ここのところにひかれる

 

絹を「シルク」と言い換えても絹の本質は変わらない

シルク伝道師をふやし、絹の姿を日本中の人に伝えてほしいと思う

 

 

 

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