「帰還不能点」という言葉を望月俊孝さんの口から初めて知った。そして深く腑に落ちた
自分で不可能だと思うことを掲げてみる、今までの生活様式を一気に変えてみる、できるだけ人の目に見えるところで変化をつける。転換をする
自分で作った転換だからもう元には戻れない
そこで本気にならざるを得ない、本腰を入れるしかない
多くの場合は「大病をする」 「愛する人が旅立つ」 「会社を首になる」 「自然災害で家を失う」など外的な転換を否応なくさせられて、自分自身の転換を模索するというケースが多いが、自ら絶壁に立って自分を変化させよう、自分のこれまでの生き方を変えてみようというのは、強い決断がいる。そしてその後その決断地点には戻れない
チャ子ちゃん先生がその言葉が腑に落ちたのは昨年のこと
世の中はもうインターネット時代で、情報を受けるのも、外に情報を発信するのもインターネットが中心それが王道、特にユーチューブだ、Dooだ、インスタだと独学でできるわけもなくここはひとつきちんと勉強をしなければと、大枚をはたいてあるところの講義を受けることにした
20,30代の若者と机を並べ用語についていくのがやっとの毎日、リアル講義ではまだ理解ができたが、いえでのパソコン講義になったらもう頓珍漢。まったく手も足も出ないありさま。
周りからはそんなことにお金を使ってと顰蹙を浴びているので、何とかモノにしたい。4か月単位の講義であったが一か月が終わるころ気が付いた
「私がやるべきことではない、私は着物を通して学んできた日本の文化を多くの人に伝えるという総決算をしなければいけない、それが私の道だ!」
ここに気づくための転換への道のりだったのかと、すぐ退会、お金は戻ってこない仕組みになっていたが、失ったお金以上のことに気づくことができた
以来
着物は日本文化の宝庫ということに本腰を入れ、本音で着物と向き合い、毎日その道を歩み続けている。今日もある雑誌のインタビューを受けたが、今までと全く違う自分自身の姿を見ることができ「本音、本腰」の尊さをかみしめている
正しく「帰還不能点」を見た
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