時として染織作家は
「売れなくていい思い切り自分勝手にモノづくりしたい」
そう思うらしい
原価計算するととんでもない数字になるので「購入」できる人は限られ、更に必要なものと認定されなければ、それは売れていかない
バブルのころ変に金持ちが多くなり「高ければ売れる」状態で高い着物もどんどん売れていた
その時現場の作り手は
「なぜこんなに高くするんだろう」
と首をかしげていたものだ
売り場でコーデイネートの仕事もしたけど、絶対に似合わない着物や帯を売りつけていることが多く、そういう仕事はやめてしまった
しかしそれでも「自分が作りたいものを作ってみる」という職人気質の人もいて「これ一体どういう技術?」と見とれてしまう がしかし逆立ちしても飛び跳ねても買えない金額が付いている
さもなければ売る気など全くなくて作りたいものを作る人もいる
そういう作品に出合うと「欲しい」と思う
そうやって何枚か手に入れたものもある、若いときに買ったのに、いまだに手を通している
基本的に自分が着たいと思うものしか手に入れないし、レンタルもしない
しかしこの度あまりにもすごーーい振り袖を目にしたので借りた
「この色を出したくて紅花染めの振袖を作った」という染織家
紅花には黄色も出るので、その黄色と藍、紅色と藍という色をアクセントの横じまを作っている
この振袖を見たのは出雲の「石飛裕子」さんの展示会
コンサートをすることになりあの振袖で「宵待ち草」を歌おうと思ってお借りした
紅花のパワーで絶不調の体調にもスイッチが入ったようだった
緊急YouTubeしたのにマイクが入ってなかったみたいで(ま、よかったけど)お詫びに今夜お見せします
20時から