チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

江戸小紋は式服にならない

2025年03月12日 15時01分41秒 | 日記
ある学校で、式服は無地のきもの江戸小紋は式服には不適当だと
この学校は文化を継承する学校なので
チャ子ちゃん先生静かに考えてみた

きものサロンの前身は「茶席のきもの」という家庭画報別冊としてはじまった
企画者は本多光夫さんでのちにプレジデント社の社長になった方
そしてチャ子ちゃん先生はその創刊からお手伝いをした

たまたま姉が茶道の師匠だったのでそのつてでいろんな先生たちを紹介していただき、取材をした
千利休が残した衣服に対する古い書も見せていただいた

茶道が始まった当時は武士の教養としてあり、話し合い、作戦会議、重要なおもてなしには茶道が用いられていた

茶室ではすべての人が平等、そのために刀は持って入れぬ、それゆえにじり口があり、亭主と客、もてなす人ともてなしを受ける人、室内のしつらえはもてなしの心、それで茶道には華道、書,香道、料理、しつらえ、什器、作法、礼法などなど、日常生活でのすべての教養が含まれている
そこに「衣」の作法があるのも当然のこと

茶道が生まれた当初は男の嗜み、そして長い歴史の中で女のお稽古ごとの始まりは江戸終わり特に近年になって女の嗜みとなった

そうすると着るモノにあれこれ決まりをつける人が現れる
そういう時「江戸小紋に一つ紋を付ければいかなるお茶会でも大丈夫」と先輩たちが言っていた

しかしここにきて江戸小紋は式服にはダメと大ぴらに告知されている文書がある式服には無地の一つ紋のこととな

江戸小紋には武士が愛用した柄の「裃小紋」町人たちが遊んだ「しゃれ小紋」
がある、裃小紋は藩主たちが式服として来ていた柄だ、それはやはり格が高いのではないだろうか?

文化を繋ぐ稽古事には、文化を繋ぐモノづくりを大切にしてほしいと思う

今日のチャコちゅうぶこういう話をしようと思います 
20時から

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