チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 271

2019年12月23日 11時47分21秒 | 日記
着物の色はどこから来ているのかを考えていたら
オーラソーマという色のカウンセリングをうっけてみたらと友人にい進められ青山のイメージメイキングと言う会社に出向いた。今から30年も前になるだろうか

そこには美しい色のボトルが並べられていてそのボトルは色が二層に分かれていて心惹かれた。色をこのお湯に見るのは初めてであった
そっから四本を選び、カウンセリングを受ける。その時の内容は全く覚えていなくて、これは平安時代の重ねの色目とどう違うのだろうかとそればかりを考えていた

イメージメイキングの社長野田幸子さんがチャーミングで引き付けられ、その色のコースを受けることにしてしまった。「色は言語」「色はあなた自身」

日本の場合色数はとても多いが色を言葉としてきちんと確立された研究所が乏しい。日本は口伝の民族であり、日本の色は多すぎる

学ぶのは先生は外人なので英語の勉強も必要、もちろん達者な通訳もいらっしゃるが、そのほとんどの方が「和尚」所属の方々でその世界に疎いので容姿に驚いたりしたが、内容は素晴らしいものだった

仲間も楽しい人が多くあれよあれよとテイチャーコースまでいきついにテイチャー
として教える立場になった。

教えていて学んだことがある。それは日本の色彩心理描写がすごいということ。その顕著な例が源氏物語の「玉鬘の巻」光源氏がお正月、自分と関係のある女性たちに晴着を送るシーンがある。重ねの着物だ
この女性は静かに理知的で思いやりが深く自分をしっかりと持っている、という明石の君に紫と地紋が透ける白絹の重ねをおくる。これはオーラソーマの言語解釈と全く同じ、方や1000年以上の歴史の中の色判断、こなたイギリスでまだ産声を上げたばかりの色の言語。これはもっと深く日本の色を学ばねばと思った。

日本人の色の合わせ方は自然を見て無理のない気持ちの良い調和を求めていることもわかり、またまた日本の色に深い思いを持つに至った。着物の色は世界に類のない色の合わせ方で私たちを楽しませてくれるし、その時のその人の心模様も表している。着物って学びの宝庫だ




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