本日は半襟について一考
急に肌寒くなり昨日から袷の着物に手を通している
昨夜はバレーの試合をチラチラ見ながら、単衣の長襦袢や袷の長襦袢に半襟付けを行った
衿芯に半襟を縫い付けて長襦袢につけるのと、広衿長襦袢の中に衿芯を縫い込んでいて(これはチャコちゃん先生特注)そのまま半衿を付けるという二種類が、私の半襟つけ
柔らかい着物には衿芯が表にあり、結城紬や古代縮緬など襟元に膨らみがある着物を着るときには、衿芯内蔵の長襦袢を着る
そのためには、それぞれに半襟の種類を選ぶ
基本的に色襟刺繍衿ははしない
色襟を合わせるセンスが私にはなくてどうも顔映りが良くない
お元気だった池田重子さんは色襟や刺繍衿を実に上手にこなしていた。アレ以上の方には未だお目にかかっていない
時代劇での色襟もいいと思う。日本髪には半襟をいっぱい出して着るので色襟がよく映える。基本的に白い襟は昔は礼装用であったし、上流階級の婦人のものであった
しかし明治も終わり大正時代になって女性の社会進出が多くなったらやはり白い半襟を使う人の数も増えた
そこで出てきたのが白半襟の種類
明雲縮緬、東雲縮緬、ふくれ織、紋縮緬、楊柳、一越ちりめん、鬼しぼ縮緬、絽縮緬、塩瀬羽二重、平絽、駒絽、壁絽、立絽、上布、上代紬、紗、羅、白い半襟でもこんなに種類があった
これらの半襟を季節に合わせ、着物の素材に合わせて使い込んでいたのだ。ふーー
また母の話になるが、父が弁護士業であったため家はいただきものが多く、そのお返しに母は必ず半襟を半紙に包んで差し上げていた。当時はまだ着物を着ている人が多く、半襟特に白い半襟は喜ばれていたようだ
そのため商店街にある小間物屋さんに母は頻繁に通って半襟を吟味し購入していた。その半衿やさんは今も営業をしているが、長年私はその店で購入をしていた。その店には上に上げた種類の半襟は全て揃っていた(今は数種類)
白い半襟は月日が立つと黄変する。そうすると歳とともにくすんでくる首には黄変した半襟がちょうどよくなる
刺繍も白地に白い糸の刺繍という半襟は時々つけている
白い半襟は「レフ板」の役目をするので私は愛している
色襟を似合うような着こなしが身につくのはいつだろう?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます