チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 246

2019年10月15日 10時28分04秒 | 日記
今日は「日本人ならきもの」という講座を14時から開く日
着物に教わった日本の文化は底知れず、日々新しいことを示してくれる。着物を着ようよ、そうすると病のない人生を送れるよと言いたい

着物の形が1000年以上も同じということに日本人としての意味がある
これを壊そうとする人は日本人ではない
着物の染は明治時代の中期まですべて植物染料を使っていた
身近なものから色を取り、染液を取ったあとの植物を今度は天日干しして漢方薬にしている
つまり全ての命を全部使い切るというのが日本人の考え方であり、生活態度であった

敗戦後日本人は「使い捨て」という新しい生活習慣を持たされた。大量生産大量消費がそれ、じゃんじゃん買ってどんどん捨てる。チャコちゃん先生もそういう考えになっていた時期があり、母親と大衝突した。捨てるのは大得意になり「そのうち使う」という考えの母とは全く合わなくなって、ものを大切にしようとする母の姿を「なんとみみっちい」と思ったものだ

セーター一枚購入するときでも「これだとずっと着られる」とシンプルな形で素材の良いものを選ぶ母に「流行はすぐ変わるのよ、そんな高いもの買うよりこちらを2枚買ってよ」と買い物のさなかに喧嘩し「かってになさい、しかし予算はこれ」と安いものを一枚しか買えないお金を持たされ、ますます膨れていた。その後はもう天敵で、その流れの中で一生着物なんて着てやるもんか!と息巻いていたのだがーー

天のお導きか着物の仕事をするようになると、生活への見方が一変!循環衣装としての着物の凄さ、それは人の暮らし方にも共通し、更に人間の健康面でも自然治癒力という素を考える縁(よすが)となった

その気づきを一番報告したい母はもうこの世にはいない
せめて縁ある人に話し続けたい母の気持ちになってーーー

今日は万葉に時代から続いた植物染料の色についての話になる
明治23年にドイツから化学染料が輸入され、日本は一気に科學の色が氾濫した。目着物を学んでいくと日本は明治維新から大量生産大量消費の国になっている事がわかる

毎月第2,3,4火曜日の14時から講座をひらいているますよ


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