草取り

あんなに寒い日が続いていたのに
草は元気に太陽の光を浴びている
一昨年から
外で育てているシクラメンも満開
白いチューリップ
今年はまるで熟年女性のように
ぽってりと肉付きが良い

渡り鳥のヒヨドリが姿を消したので
椿の花が安心して開いている
ヒヨドリは
どうも山茶花や椿が好きらしく
彼らが居る間は
姿の美しい椿もお気の毒に
花を食いちぎられる

薔薇の木には新芽
紫陽花もつつじも新芽が美しい

前に
セキドと一緒に草むしりをしていたら
彼女鉄線の茎を枯れ枝と思い引き抜いてしまった
それくらい
冬の間は何も付けないで枯れた気で居る
その間に根は土の中で一生懸命活動をしている

土に中で十分に力を蓄えたものは強い

そう思うから
草に小さな白や黄色の花が咲いていたりすると
どうも引き抜くのをためらう
毎年そこのところの決着が付かず
草を抜くのにうじうじしてしまう

今日も
花のない草だけをとりあえず抜く

ただただ驚くのは日本スミレ
今は可憐な花を付けているが
花が終わると
見る見る横に葉が蔓延って
本体の百合や薔薇の生血を横取りしてしまうほどだ

可憐な顔にだまされちゃあいけないよ

だからと言って
今この可憐な紫の花を付けたスミレを
引き抜くのも忍びない

優柔不断のチャコちゃん先生の草取り
中途半端なまま今日も終わる

今夜から雨とかーー