チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

美しい紐

2015年02月07日 12時08分48秒 | 日記
チャコちゃん先生が幼いとき
母は何か頂き物があるとそのお返しに「半襟」を渡していた
いつも買い置きがあるのだが
その数が少なくなると町の和装小物屋さんに行く

お供はいつもチャコちゃん先生
ついていくと近くのパフエでアイスクリームを食べられるから
しかしそれもあるが
店の中にひらひらと下がっている腰ひもの美しさを眺めるのも好きだった

母は白い半襟を季節に合わせて選んでいるが
チャコちゃん先生はそこのお店のお姉さんに
「あの紐見せて、この紐見せて」とせがみ
あれこれ手に取って楽しんでいた

家に帰ると外出着から普段着に着替える母に
普段着用の紐を渡すのも楽しみだった

よそ行きの紐は美しい絹
普段着は私の小さいときのきもの端切れを腰ひもや伊達締めにしたもの
此方は店のものより華やか
なんといっても友禅染の紐だもの
錦紗があったり、縮緬や綸子があったり

地味な普段着に派手な腰ひもが腰に巻かれていくのを面白く眺めていた

そういう幼児期の記憶のためか腰ひもに凝るチャコちゃん先生
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