北海道に住んでおられた精神科医 今野陽三さんが2007年に自費出版された本の題名が「美しかった日本」副題に「戦前の姿を知らない世代へ」とある
この本は今この時代にこそ多くの方に読むことを勧めたい、特に若い人たちに
今私の手元にある本は今野さんの四冊目?の本らしい
戦前の教育を受け、大東亜戦争敗戦後の日本の教育をつぶさに見てきて、人が、日本人が日々変わっていく姿に恐怖を感じ二冊の本を自らの手で出版なさった
日本人が自虐教育を受け、年ごとに自分の國を卑下する人が増え、どんどん海外に移住したり留学が始まった
敗戦後日本は「もう戦争はしません」という憲法を作らされて、それがかえって良かったのは、軍事費に浮いたお金が経済を強くして、瞬く間に経済大国になった
そうすると金と物を持つ人が偉くなり権力も持って、今まで培っていた日本人の優雅な礼節は失せてしまった
そして人は思いやりがなく粗雑になっていき、嘘で塗り固められた「野蛮な日本人」という隣国などにへいへい謝っている政府になっていった
今野さんだけではなく戦前の教育を知っている人たちは、日本人は野蛮ではなく、文化人であることをよく認識いるので、未来の日本人のために、「美しかった日本」を書き留めたかったのだと思う
この本は自主出版なので流通はしていない
「比佐子つれづれ」の常連であった方から、「旧制高校の時の同級生の本なの」とおっしゃっていただいた本
その常連の方は女学校の国語の先生をしていた時期があり、病院の院長夫人だった
当然チャ子ちゃん先生より先輩なので緊張するのだが、その方のおかげでお茶の時間に「美しかった日本」をみんなで共有することもできた
今この時代に絶対に必要な本だと思う
本棚を整理していたら「今こそ読みなさい」とばかり足元に落ちてきた
再読して
この本は今年大学に入学する友人の娘さんに寄贈をしようと思っている
今日は20時から「チャコちゅうぶ」
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