チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

銚子の義経伝説

2012年06月19日 13時03分49秒 | 日記
もう長いおつきあいの銚子の石毛呉服店
仕事はしたことはないが仲間意識でおつきあい
創業130年のお祝い展示会をするというので
「18日にいくね」

東京駅から140分高速バスで店の近くに到着
「うん?」
店の近のくに観音様しかも十一面観音を安置する圓福寺
そして18日は縁日だ
「ほー」

店に入ると昔出版した「振る舞いの美」を読んで
きものに興味を持ち始めたと言う若いお客様
会場に上がると30年来の作り手も

きもの販売が佳境に入ったのでチャコちゃん先生席を外す
気になっていた圓福寺へ
お参りをしてぶらぶら境内を歩いていると茶店の縁台に座っている男
「着物姿いいですなここで一服しませんか」
「有難う」

銚子は初めてでこれから漁港見物に行こうと思う
と言うと
「案内するよう」
名前と住んでいる場所を聞き出し石毛さんに☎

漁港ではもう荷揚げが済んでいたので
「海を見ようと」と犬吠埼へ
「どうして犬吠埼っていうのですか?」
よくぞ聞いてくれたとばかり
銚子と義経伝説の物語が彼の口からよどみなく語られる

「義経はアノ洞窟に2年隠れ住んでたんだよ」
このムラで娘と恋をしてモンゴルまで連れて行き
そこで子供が生まれたんだよね
「犬吠埼は義経が飼っていたワコという犬が義経との別れに
哀しく鳴いて吠えたので犬吠埼というなになった」
そうだ

「どうして義経のことそんなにお詳しいの?」
「夢枕に立ったんだよ義経が
そして鎌倉時代に俺を連れていって説明してくれた」
「どんな格好をしていたの義経は」
「普通の武士の格好だよ小さい人なんだよな」

それから鎌倉時代の義経の話が延々と続き面白かった
チャコちゃん先生の質問に何でもよどみなく答えてくれる
聞くと
郷土史の研究をしていると
誰にも話してないことを聞いてくれて嬉しいと
「観音様のご縁ですね」

犬吠埼の展望台で大海原を眺めながら
義経の話はつきることなし
「ハマグリを娘用に捕ったけどもっていく?」
「娘さんにどうぞお子さん何人いらっしゃるの・?」
「14人3人死んだから本当は17人」
「?」

「全部一人の奥さん?」
「そうだよ小さい男は強いんだ
義経もきっとモンゴルでたくさん子供を産んだんだよ
その子孫が日本で相撲を取ってる」

「誰とでも仲良くなるんだからーー」
と石毛さん
18日に銚子に行った意味が分かった一日だった

inubousaki

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