もう10年以上も前になるかしらん
結城市から「結城紬大使」を委託されている
その時は大々的に市長や観光課の方々が集まり委託状を渡された
チャ子ちゃん先生のほかにも有名な方が一緒だった
何ができるか考えたとき
出来るだけ結城紬を身に付ける
3か月に一回はたとえ一人でも結城にご案内し、結城紬に親しんでいただく
工程を見て出来たら体験もする
観光用に全行程を見学できる場所も結城市は作っていて、其処でも新人教育をしている
年々手作業をする人は減ってきているし、高齢化も進んでいるのはどの産業も同じ、しかし地味地に手作業を継承をしていく姿は尊い
しかしそれに至るまでの試行錯誤もあった
何か新しくする必要があるのかもしれないと、着物など全く着たことも触ったこともない人達に、「今後の結城紬」というイメージデザインや販売方法を探っていた時もあった
所がユネスコ文化遺産に登録されてから、先祖の残した手仕事の財産の貴重さが身に染みたのか、落ち着いた生産作業に戻ってはきたものの、今度は日本全体に着物の需要が減ってしまった
国が定めた「重要無形文化財」という指定も痛しかゆしだ
真綿を手で紡ぐ
絣は手くくり
地機での織
この3つを守っていないと「重要無形文化財」にはならない
技術を守るための縛りが、逆に本当の結城紬の良さを理解させにくいものになっているのではないかと思うこともある
糸の良さと地機の織は着る人にとっての心地よさが抜群であり、しかも心身ともに緩んで幸せを感じる着物となる
そういうものがこの日本の地にあることに誇りを持ちたい
結城紬大使のチャ子ちゃん先生としては、其れを伝えたい思いで昨日も結城へ赴いた
次回は桜満開の結城をともに楽しみましょう
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