
やはりと言おうか
昔の名家にはいいものがたくさん残っている
あるすじから「中谷さんに見てもらって」というお呼びがかかりでかけた
私は鑑定者ではないので正確な学術的なことはわからないことが多いが、現実に作り手の取材を数多く重ねたのでどういう仕事であるかは一般の方より少し詳しいかもしれない
更に博物館にある着物も随分見てきたし羽織れるものは羽織っても見た
そして馬鹿げてはいたがありとあらゆる着物に手を通してきた自負はある
そんなことを自慢してもなんにもならないが、目の前にあるものがどういう作り方をして今ココにあるということは説明出来る
前置き長いな
明治時代の貴族、江戸時代の大名、江戸、明治、大正、昭和初期の豪商、中には博物館に寄贈されたり、自分自身の美術館を作ったりしていた方もいらっしゃるが、先祖代々のものを大事に仕舞っているという家庭もある
特に戦争前までの士農工商時代の着物は秀逸だ
その頃までの金持ちは国の伝統芸術を応援することに心砕いた
お抱えの職人がいたくらいだ
時間とお金の心配がまったくなく
ただただ作りたいもの、自分の腕を認めてくれた恩返しに心砕いてものづくりをする、入魂一徹の作品が出来上がる
作品を依頼する側も「いいものを見る目」を養うことが名家の義務であり誇り、こうして日本の手仕事の水準は上がっていったのだと思う
ということで素晴らしい着物と帯を堪能してきた
いづれ一同に集めて皆様に見ていただく会を開きましょうという約束をして帰ってきた
思えば元禄から享保年間にかけて日本は金銀銅今のお金で1兆4823億円分の輸入をしたが、それがなんと「生糸と絹」
幕府は自国の金銀銅を差し出して女の美しさを栄えさせた 粋だねえ
絹が女を磨くことを幕府は知っていたのだ それが名家の心意気につながっていた
#名家 #幕府 #日本の金銀銅 #仕事の水準 #元禄時代 #亨保時代 #チャコちゃん先生は目利き #中谷比佐子 #日本の手仕事 #入魂一徹
#明治時代の貴族 #江戸時代の大名 #昭和初期の豪商 #士農工商
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます