チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

骨が軋む  波が立つ

2020年02月06日 20時31分30秒 | 日記

今日は骨の軋む音を聞いた

尊敬する大人(だいじん)の告別式に参列。親戚でもないのだが、生き方のお手本を見せてくださった方なので、最後まできちんとご挨拶をしたかった

 

退行催眠などの実験で、肉体は滅びても、魂はみんなと共にいて、自分の肉体との別れを見ている、と言う人が多い

何かそれをすんなり受け入れる自分がいるので、生前仲良くした方や、ご恩を感じている方のお通夜や告別式は何を置いても参列する

また中の良い方の親御さんやお子さんまた連れ合いの方が亡くなった時は、いま生を持って、これからも生き続けなければならないので「応援しますよ」という意味を込めてできるだけ最後まで参列する

ただ最近は初七日まで同じ日になさる家族が多く、直会は遠慮する場合もある

 

着るものはお通夜は筋小紋に紫の帯とか、普通の着物に黒紋付の羽織をきたりするが、告別式は正装、黒喪服

亡くなった方が会場のどこかできっと眺めていると思うので、敬意を表して礼を尽くしたいと思う

宗派によってお焼香の仕方も異なるので、しっかりと係りの方に聞くことにしている。冠婚葬祭の作法は敬う心を現すことなので、我流にはしない

 

さて本日骨の軋みを初めて聞いた

美しい音霊だった、それは骨壺に骨を入れるとき、体格の良い方だったので、先に入れた骨を係りの方が抑えた。その時の音霊。悲しみではなく、「ありがとう」という感謝の音霊に聞こえた。こう言う場面にはたくさん立ち合っているが、こんなに骨の軋みの音が心地よいと感じたのは初めて。思いを残さず、清い生涯だったのだと感じた

 

そういう思いで帰りの高速バスに乗ったら、東京湾の波立の美しさに見惚れた。気持ち良くお見送りできたのだなと実感!

 

そういえばねチャコちゃん先生、お骨箸で持ち上げて落っことしたことあるのよ

それ昔のボーイフレンドの骨だったーーあはは

#告別式 #直会 #チャコちゃん先生 #東京湾 #喪服 #お通夜の着物

 

 

 

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