チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 445

2021年08月09日 08時05分48秒 | 日記
オリンピックが終わった
選手たちの真摯な活躍ぶりはみんなの胸を熱くした
その結果は、アメリカ、中国に次いで3位のメタル数だそうだ
日本の上にアメリカと中国がいることが意味深だが今日はそれには触れないぞ

宝塚の生徒さんたち、民謡の方々、さすがに常日頃着物で活躍しているだけあって、着物がもう皮膚の一部のようで涼やかであった

着物が繋ぐものは静と動のバランス
着付け方ひとつで大きな動作も可能だし(私は見ていなかったが足を踏ん張って旗を持つことが分かっているので、小池知事は裾をゆったりと着付けていたそうだ)臨機応変の着付けが尊い

宝塚の生徒の袴の丈が短いという批評があったが、あの袴の丈が一番美しいとチャ子ちゃん先生は思う。しかもあの丈は宝塚の決まりでもある
袴の働きの本来は動きやすさが重要視されている。あの恰好でボール投げや徒競争もしていた戦前の女学生。なぎなたの訓練も袴。その時誰もぞろりと袴は付けない。
袴は着物ではなく、活動着である。あの姿で自転車に乗っている姿が昔の女学生だ
袴の丈一つとっても、日本の歴史を垣間見ることが出来る

静と動を使い分ける着物の多様性を私達はもっと理解したい
日本の盆踊りは浴衣で踊るから美しい
袖口から覗く腕の色っぽさ、運ぶ足の軽やかさは、浴衣の裾からちらりと出るから美しい。自粛で盆踊りや花火も中止になっているが、政府のやることはすべてが中途半端

昔からこの日本は民衆の方が賢い。民衆のワンネスの感覚がこれからもきっと日本をリードしていくと思う。
オリンピック後は民衆の知恵がこの国をリードしていくのだろう

日本人は勤勉と言われているが、賢いので何でもできるが、本来は「楽しい、嬉しい、興味シンシン」と暮らす民族

変に苦しんだり、いかったり、恐れたりは苦手なはず。自分の本心を見つめて暮らそう。着物の持つ静と動、なんでも受け入れ楽しむ心、これを機会にきものを着ませう

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