チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

酷暑が遠のいた朝

2022年08月04日 10時32分03秒 | 日記
昨日は雷の音が凄ざまじく、耳をつんざくような音に鳥たちも集団で逃げまどっていた
鳥さんも怖いんだなあと公園の杜を眺めていたが、お腹に響く音に一瞬一瞬心臓が縮む思い。「地震雷火事親父」と昔はよく言ったものだが、今は最後の「親父」はもう消えている
雷が轟いているから、雨が降るのかと期待していたが、その雨は山形で大暴れしたようだ。夏の雨は局地豪雨になるので油断はできない。

雨はこれから新宿にもやってくるようで、雨雲がじわじわと押し寄せている、雨を運ぶ風も吹き始め「来るぞ来るぞ」期待感いっぱい

この気候の変化がいろんな個性を生む
その土地の場所によって同じ雨でも「困ったっちゃん」と「ありがたい」とにわかれてしまうが、雨には変わりないのだが、山の形、川の流れや風の向きで
招かれざる雨になったり、大歓迎の雨になったりする

自然は自分自身でも解毒作業と治癒能力を繰り返している
自分の為にやっていることで、そこに人が絡んで一喜一憂してもらっても困るんだよねえ。ということだろうか

昨今は気象変動も人工科学で出来るようになり、日本はその人工が作り出す気象現象に悩まされている
日本人の考え方は
「其れが人工であろうがなかろうが、現実は今自然災害にあっているから、その現実にどう対処するかでしょう?」
と受け止めて行動する気質だ。たとえ人工であっても起きていることは「神の意思」と捉えて受け入れ対処する

この考え方は日本人独特なので敵もまいっちゃうんだなあ

ドンパチの目に見える戦争ではないけど、今まさしく大戦争の真っただ中にあるとチャ子ちゃん先生は認識している
日本は神代の時代から深い知恵を持った民族で、その知恵を生かす機がやっとめぐり来たのであるが、権力と利権で世を制した方がたには邪魔で仕方がない
アナ楽し、アナうれし、アナおかしは受け入れられないのであろう

しかし大正の終わりに来日したアインシュタインが
「いまに世界の国々が戦いに疲れ、心を癒せる日本をありがたく思う時がくる、神様がこの地球に日本という国を作ってくれたことにみんなが感謝する日が来る」(正確な文言ではありません)と予言したように、私達は自分の国に誇りを持ちたい
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未来の生活

2022年08月03日 07時31分26秒 | 日記
京都の美山町に「茜」の栽培状況の取材に行ってきた
美山というだけあって、山並みがことのほか美しい
三国山、頭巾山、長老山という標高900メートルの山が連山し、その間を由良川が流れ、日本海にそそいでいる
日本で最も古い農家(1652年に建った)石田家を中心に茅葺屋根の集落に日本の農村の原点を見る。最近は観光客が多いと聞いた
美山は京都と丹後の中間地点にあってもともとは「マンガン」で栄えた町

日本の山は樹木がすくすくと育つので「金」「銀」「銅」に加え「マンガン」の鉱山が多かったしかし、1970年代政府の「輸入強化制度」でこういう鉱山は軒並み閉山。
人口も減り町が寂れていく時、美山町の役場は、移住者を募り、町の活性化を図った
しかも、ここの農協は「農薬を使わない」緑豊かな原風景を守るという意思を早くから表示していたので、自然派の人々にとって、憧れの町だった。1980年代は最も受け入れが積極化していた

さて前置きが長くなったが
そこに関東から入植してきた、薬草の研究家渡辺康子さん一家
もろもろの諸事情は割愛して、この地の薬草の豊富さに驚いたという。土地の長老たちの知恵に頼りながら、土地の暮らしの中から本来の人間らしい自然との共存共栄の暮らしを始めた

そして出会ったのが「日本茜」
もろもろのいきさつはすっとばしているが、この日本茜に出会ってまた渡辺さんの生き方が変わった。今度は「染色」というジャンルにも入っていったのだ
そうすると目に付く草草の色を観たくて染めていくうち、若い人たちも集まり始め、ワークショップを開き、製品を「道の駅」で販売する、ネット販売も手掛けてみる

「草木舎」という看板を掲げ、薬草と染材の原料栽培と商品づくり、各々の才能を生かしたモノづくりが始まった
元々養蚕農家もあったので、今年は蚕も飼育していづれは本格的に育て、製糸、織りまで進めたいと希望を語ってくれた

この暮らし方こそコロナ以降の生きる未来ではないかと思う
生き生きと生きている人々の姿に未来を見た

今日の「チャコちゅうぶ」はこのお話をしま。20時から
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