゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

現代読書灯(ナビ)<スポ-ツ>

2009-05-07 17:46:41 | 本と雑誌

感情挟まぬ科学的取材                                                 推理小説のように展=増島 みどり評

「スポ-ツライタ-になりたいのですが」「どうしたらスポ-ツノンフィクションを書けますか」こんな問い合わせをよくもらう。私は、スポ-ツ新聞の「運動記者」だったが、独立すると「スポ-ツライタ-」とカタカナで呼ばれた。書いているのはずっと換わらない「スポ-ツ記事」だが、これもいつの間にか「スポ-ツノンフィクション」と呼ばれるようになった。カタカナには洒落た感覚や都会て的な響きは漂う。しかし、やっていることはずっと変わらない。雑然としたスポ-ツの現場で悪天候の中も立ち尽くし、泥と汗にまみれた選手と握手したり抱き合ったり、「万が一」は日常茶飯事で、1日取材してもコメントも収穫もなし。感動する時間もなく、駅で、車中でパソコンを開けて原稿を打つ、そんな日々の繰り返しである。そういう仕事を、若者の「憧れの職業」に変えてくれたのが、スポ-ツメ-カ-「ミズノ」による「ミズノスポ-ツライタ-賞」ではないかと思う。今年で19回目となるそうだ。以前紹介した「デッドマ-ル・クラマ- 日本サッカ-改革論」(中条一雄著、ベ-スボ-ルマガジン社)も優秀賞を受賞した。際優秀賞は「ケニア!彼らはなぜ速いのか」。中鉢信一氏は朝日新聞ロンドン支局駐在中に、陸上競技中長距離で五輪メダル、世界記録の樹立と圧倒的な強さを誇るケニアランナ-に興味を抱き、大学教授の論文、科学的な仮説を手がかりに未知の分野に踏み込んでゆく。まるで、「推理小説」のようなスリリングさと組み立てか゛特色の作品だ。焦点は、9回の五輪で54個のメダルを獲得した「カレンジン族」の速さに当てられる。水分補給が少ないことや、遺伝、高地生活などについて感情を挟まない徹底し「科学的取材」でアプロ-チを試みた点に、従来のスポ-ツものと違った輝きがある。しかし、この読み物をあえて「推理小説」と捉え、結論=結末はここに書かずにおく。

ケニア! 彼らはなぜ速いのか

ケニア! 彼らはなぜ速いのか
価格:¥ 1,850(税込)
発売日:2008-08-06

これと対照的に、人々の温度が伝わる「人物取材」を積み重ねた優秀賞が、「吉田沙保里 119連勝の方程式」である。昨年、北京五輪でメダルを獲得した選手の多くが、今年を休養にあてる中、女子レスリングの金メダリスト、吉田1人が「ロンドンで金」を明言し、早くも三連覇への街道を歩き出している。本書の題名は当初「不敗の方程式」だったがくしくも2008年1月19日、119連勝で止まったことで「119連勝の方程式」に変更された。予期せぬ敗戦に、筆者は大幅な書き換えを余儀なくされたのではないかと想像する。しかし、どんな困難にも立ち上がろうとする姿に並走しながら、選手を見ることもまた、スポ-ツを描く醍醐味のはずだ。スポ-ツの読み物に特化される賞の価値は大きい。同時にこれは書き手を評する「スポ-ツライタ-賞」であり、取材力こそ問われるものだと、「スポ-ツライタ-」として気持ちを新たに-。(スポ-ツジャ-ナリスト)

吉田沙保里―119連勝の方程式
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2008-07

コメント

生きるしくみ「血圧は変わる」

2009-05-07 15:46:14 | 健康・病気

個々の測定値気にせずに當瀬規嗣解説

家庭用血圧計が普及したため、日常の健康管理として血圧測定が一般的になりました。しかし、その値の意味を誤解して、血圧は一定だと思っている人も多いようです。実は健康な方でも血圧は時々、大きく変動します。夜間の睡眠中は低い傾向があり、日中活動しているときには高くなります。何げない歩行や、立ったり座ったりするような動作でも血圧は上がります。逆にお風呂から上がったときなどは血圧が下がってきます。なぜ血圧は変動するのかというと、人は常に体を動かすからです。いろんな動作によって体の各部分の血液の必要度は変化します。また、体と心臓の位置関係も変化します。そこで全身に常に必要なだけの血液を送り続けるために、血液を送り出す力である血圧を調整しているのです。血圧を主に調節しているのが交感神経です。交感神経は人が活動するのに適した体の状態をつくり出す神経です。たとえば試合前や、人前でのあいさつなどで経験する緊張は交感神経がつくり出しています。交感神経が活発になると血圧は高くなります。よく血圧を気にして測定を繰り返し、血圧が少しでも高いと、急に心配になる人がいます。でも血圧は一定ではないのです。1回の測定の値に一喜一憂すると、それだけで緊張してさらに血圧が上がります。血圧は毎日同じ時間に、しばらく安静にしてから測るようにします。1-2週間は継続して全体の傾向をみます。血圧はリラックスして測りましょう。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

コメント

血圧を考察する!?

2009-05-07 14:55:00 | 健康・病気

血圧とは、心臓から血液を送り出すときに血管に掛かる圧力である。血液を心臓だけで全身に行き渡らせるためには、非常に強力なポンプ力が必要となります。それを補うために、血管自体も収縮したり弛緩(緩み・広がる)を繰り返します。血管が収縮することは細くなるので、圧力を上げなければなりません。これが上の値になるわけです。また弛緩することは、血管が広がるわけですから圧力はそれほどかかりません。この値が下の数値です。この上下の数値が上は140-下が90以下位におさまっていると、正常であるといわれます。ところが、このことが誤解され、いつどんな時にでも計測すると、正常値が確保されてなければ、何か変調の前触れであると不安視する方たちが少なからず存在することを、医療従事者は認識する必要がありそうです。つい4~50年前の医学書には、血圧も体温も朝から徐々に上がり、夕方頃にピ-クになると記載されていたとのことです。その後、自身でのコントロ-ルが出来ない自律神経の支配下にあることが認識されます。自律神経は交感神経と副交感神経の作用が機能し、緊張したりストレスが罹ると交感神経モ-ドが働き血管は収縮し圧力は高くなり、逆に副交換モ-ド下のリラックス状態時には血管は弛緩し圧力は低下します。その他①朝の目覚める時一時的に高くなる人②病院で検査時に高くなる人③午後3時頃160位まで上昇④熱めのお風呂に入ったとき瞬間的に上昇し、その後急速に下がる等1日でも、また状況によっても変動するようです。当然慢性的に高血圧の方は、列挙した状況時には更なる上昇が現出し、220等という危険な状態になるようです。ある職場で午後3時ごろ測定したとき全員が上、160ラインを計測したことが報告されています。仕事か佳境に入ると、血管内に余分な物が滞留したり(疲労成分など)緊張状態になったりで血管に柔軟性が無くなってくることが想像できます。それにしても、常に上昇や低下などの現象が現れることを認識し、マッサ-ジやストレッチなどを習慣化して柔軟な筋肉を確保したい物です。それが血管や血流に関連した疾病の防御になるようです。

コメント