゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

元気な植物たち<オニグルミ> -冬編-②

2010-01-27 14:19:11 | ほっかいどう関連情報

高齢、虚弱体質の滋養に

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背の高い木々の枝先の迫力ある冬芽を観察するには、積雪2㍍の森がもってこいです。春から秋まで見上げていた枝も目線の高さで見ることができるということに、ある時ふと気が付きました。カンジキを履いて深い雪の中を歩いて行くと、息切れ、汗が流れ落ちます。汗は体にたまった毒を外に出してくれますから、運動不足になりがちな冬、たまの晴れた日に、森へ出かけると心も身体も温かくなるかもしれません。晴れた朝、前日降った白い雪帽子をかぶって力強く陽光に輝くオニグルミの冬芽を目に前に見つけました。5月の上旬ごろになると冬芽の先っぽから若葉が出てくるのです。冬芽はどれも張るになると毎日どんどん成長していく部分ですから、見ているだけで元気になります。栄養価の高い食材として知られている実は、胡桃仁(ことうにん)と呼ばれ、せき止め、便通をよくする潤腸、身体を暖める補陽の効果がうり、高齢者や虚弱体質の滋養薬や、老人性のぜんそく、腰痛、下肢倦怠感、便秘なとに用いられる大切な生薬です。(堀田清・北海道医療大准教授=写真も)

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元気な植物たち<モクレン> -冬編-①

2010-01-27 12:29:15 | うんちく・小ネタ

蓄えた「気」鼻炎に効く

100_7366 「四季を通して自然と調和する」は、漢方が説く病気予防の基本です。春・夏・秋・冬を通して旬の植物、食材を目、口、耳、鼻、肌、五官で感じることのできる北海道は、漢方の教えを実践できる世界一素晴らしい大地です。漢方で冬の過ごし方は「閉蔵(へいぞう)」。春から秋までためたエネルギ-=「気」を蔵の中に閉じ込めて熟成させ、心を暖め、春までじっと待つことです。「心身一如」は漢方の原点です。逆に、「心が冷える→身体も冷える」は、病邪が侵入しやすくなるのです。冬の森にも、植物たちの元気はたくさんあります。毛皮のコ-トを着て暖かそうにしているのは重要な薬木の一つ、モクレンの蕾です。春から秋までため込んだエネルギ-を「絶対逃がさないぞ」と言わんばかりです。まさに閉蔵そのものなり。蕾を乾燥させた辛夷は、漢方では鼻詰まりの解消の要薬です。風邪や鼻炎、蓄膿などの鼻詰まり解消には、葛根湯加川芎辛夷が良く効きます。

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漢方に詳しい堀田清・北海道医療大薬学部准教授が同大北方系生態観察園(当別町)で撮影した写真とともに、植物の秘められた力を紹介する。第3部冬編

※ほりた・きよし 1958年、日高管内浦河町生まれ。北海道医療大薬学部卒業、北大大学院薬学研究科修了。95年から現職。

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