ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

介護のこと <ショートステイ>

2008-06-13 | 介護
ここ数年、義父は何度か入退院を繰り返していました。
今回退院したあとも、よく高熱が出たりして、
そのつど病院へ連れて行ったり、救急車を呼んだり。

しかし、肺炎でもなく、お薬だけ処方され結局すぐに帰されます。
免疫力が低下して、熱が出やすくなっていたのかもしれません。
しかし、素人の私たちでは、高熱が出て息苦しいと言われれば、
とにかく病院へ連れて行くしかなく、心配で気がかりな日々でした。

このころ、義母も疲れがピークに達していたのか、
愚痴や泣き言を聞かされたり、
ぼんやり台所で座り込んだりしている姿を見かけました。
また、自分の身体に苛立つ義父と、世話に疲れきってる義母が
ささいなことで口喧嘩をするようになりました。

そして私自身、次女の高校入試、卒業式、入学準備と気忙しいなか、
義父母の様子を見に行き、時には喧嘩の仲裁をするという日々に
疲れを感じていました。

ある日、義母がよほどしんどかったのか、
施設に入れたい、というようなことを漏らしたことがあります。
しかし、介護施設はどこも満室で、すぐに入居できるような所はありません。
また、義母も本気でそう思ってたわけでもないので、
一度ショートステイを利用してみたらどうだろうと、
ケアマネさんに相談しました。

義母とも相談し、デイサービスに行くのも嫌がる義父ですが、
とりあえず一泊だけお世話になることにしました。
私としてはせめて二泊三日と思ったのですが・・・。
それでも義母は介護から開放されて、
美容院へ行ったり、いい気分転換になったようです。

介護サービスを受けるとき、まず契約が必要になります。
今回もすぐに来ていただき、義父の様子をみてもらい、
細々としたこと(食生活や体調)を伝えて契約しました。
一度契約しておけば、いざというときすぐに利用できるのです。

今回義父が利用したのは、介護療養型医療施設。
医師がいて、医療的なケアもしてもらえます。
個室だったので、一泊二日で約一万ほどしました。
2~3日ならともかく、長期になると負担が大きくなりますが、
とりあえず何かあったときは看てもらえる、とほっとしました。
他に介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、
介護老人保健施設などがあるようですが、
こちらはいつも満床で、数ヶ月先でないと予約が取れないようでした。

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介護のこと <ケアプラン>

2008-06-02 | 介護
介護が必要になったとき、頼りになるのはケアマネージャーさんです。
必要なケアプランを立ててもらったり、
介護用品のことをあれこれ教えてもらったり、
いろいろ相談にものっていただきました。


義父のケアプランは、とにかく義母の負担が減るように、
ということを第一に考えてもらいました。
昔の男性がたいていそうであるように、義父もまた
以前から自分の世話は義母に頼っています。
身体が思うようにならなくなってからはその思いがとても強く、
義母が好きな畑仕事や花の世話をして姿が見えないと怒るのです。

そのため、義母に自由な時間がとれるように、

1、訪問看護とヘルパーさんを入れる。
2、デイサービスを利用する。
3、入浴サービスを利用する。

というケアプランをたてました。

しかし・・・。

義父だけではなく義母も、他人が家に入るということに対して
とても抵抗があったのです。
たとえヘルパーさんといえども家に来られると気を使うこと、
年寄りふたりだから知らない人は心配であること、
そして、毎日あれこれ予定が入るのは困るというわけです。

これまで長年ふたりで生活してきたパターンというのもあるし、
それを他人がやってきてかき乱されるのは嫌だ、
という気持ちがあったのでしょう。

ケアマネさんと相談し、ヘルパーさんのほうは
たまたま主人の従妹の方がやっておられたので、
その方に来ていただくようにしました。
主に掃除をしていただきましたが、義父母の話し相手にもなってもらえます。

デイケアセンターへは契約はしたものの、
はじめから義父は気乗りがしなかったようです。
お風呂に入れてもらえるし、他の方と接することで
刺激を受けることを期待したのですが、
まわりと同じように行動しなければならないし、
自分の好きなようにできず不自由だ、
とにかくもう行きたくない、とだだをこねられました。

せめて週一回行ってもらえたら、義母に息抜きの時間が
とれるのにと期待してたのですが、
帰ってからさんざん文句を言われ、義母もこりたようです。
お菓子と飲み物を持たせたり、しんどいときは横にならせてもらったりと
あれこれ要望を聞いてもらいましたが、結局、数回利用しただけでした。

一般的に、すぐに誰とでもおしゃべりのできる女性と違って、
男性はなかなか打ち解けにくいようです。
しかも、家だと好き勝手ができるし、
用事があると何でも奥さんがしてくれるとなれば、
何も気を使って他人といっしょにいる必要はない、
ということなのかなあ・・・。

デイサービスが利用できないとなると、困ったのが入浴です。
入浴サービスも頼みたかったのですが、
これも要望がかみあわずあきらめました。
しかし、ひとりで入浴はとても無理なので、
私が義母といっしょに介助を手伝うといったのですが遠慮されたようです。
一度、義母がひとりで介助して入れようとしたのですが、
どうにも動かせず大変なことになったそうです。
(そのときは、主人があわてて助けに行きました)


結局、私が期待したプランから大幅に減り、
ヘルパーさんに週一回来てもらうこと、
夕食のサービスを受けること、だけになってしまいました。

しかし、お年寄り夫婦の場合、一度にあれもこれも、というのは
生活が一変してしまうこともあって、抵抗があるようです。
ケアマネさんもそのへんはわかっておられるようで、
しばらくそれでやって、不自由なら徐々にふやしていきましょう、
ということになりました。

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介護のこと <介護用品 >

2008-05-23 | 介護
義父が退院し、今までどおりの日常生活が困難になると、
それに応じていろいろな介護用品が必要になってきます。
そのほとんどが介護保険のおかげで安くレンタルでき、とても助かりました。


退院してまず必要になるのが介護ベッドです。
しかし、義父はベッドというものが嫌いだったようで、
以前にも介護ベッドを一日でキャンセルする前科がありました
今回は世話をする義母のことを考え、どうしても必要であることを訴え、
それでだめならなだめすかし、あるいは脅し(?)、
なんとか必死で介護ベッドを使うようにしてもらいました。
(しかし、最期までベッドは嫌みたいでした)

介護にベッドは必需品です。
ベッドだと本人も自力で立ち上がることができるし、
何より介護者が世話をするのに布団よりずっと楽なのです。
今回は電動で身体を起こすことができるベッドを頼みました。
また、自分で起き上がれなくなってからは、ケアマネさんの勧めで
床ずれができにくいエアマットを使用しました。

もうひとつ必要なのはポータブルトイレです。
廊下に手すりをつけ自力でトイレへも行けるようにしましたが、
いざという時そばにあったほうが安心です。
介護用品はほとんどレンタルできますが、
ポータブルトイレだけは買わなければいけないようです。
(でも、市から補助が出たように思います)

義父がこだわって欲しがっていたのが、安定感のある椅子でした。
まだ歩けるうちは食卓で椅子に坐って食事をしていたのですが、
背もたれしかない普通の椅子で、立ち上がるのにも不安定だし、
食事中倒れそうでこわいというのです。
主人と家具屋さんで探しましたが、なかなか思うようなのはなく、
介護用品でも探してもらいましたが、これというのはありません。
結局、我が家の食卓の椅子に肘掛がついているのに気づき、
それでがまんしてもらいました。


退院時は少し歩けるようにはなっていた義父も、
病院の送り迎えに車を乗せるのは大変でした。
ベッドから起こし、迎え合わせで両手を持つか、肩に手を置いてもらって、
1、2、1、2、と声をかけながらゆっくり歩きます。
それから助手席に乗せるのがひと仕事。
そのころは義母が車で連れて行っていたので、
乗せるときと降ろすときだけ私が行って手伝いました。

だんだん自力で歩きづらくなってからは、
折り畳みの車椅子を借りることにしました。
これだと、ベッドから車椅子に移動させ、
玄関先につけた車まで行って助手席に坐らせるだけですみます。
(それにいざという時、たとえば大地震があって避難の必要がある時など、
 車椅子がないと大変だろうなあ、と常々気になっていたのです)

しかし、体力が衰えてくるとそれも困難になってきました。
病院の予約の日にどうしても車に乗せられず困っているとき、
介護タクシーがあるのを教えていただきました。
介護タクシーだと、車椅子のまま乗ることができるのです。
しかし、最期には腰を曲げることができなくなって、
車椅子に坐らせることもできず困り果ててしまいました。
その時は3~4人がかりで乗せたでしょうか。
ケアマネさんに相談し、リクライニングできる車椅子があるということで
頼んだ直後、残念ながら帰らぬ人となってしまいました。


それにしても、正直言って、こんな状態の義父をなんで
病院へ連れて行かなければならないのだろう、
往診してもらえる病院にしたほうがいいのではないか、と疑問に思いました。

通院は本人にとっても体力のいることだし、
連れて行く家族にも大きな負担です。
そういう意味では大きな病院に頼るばかりでなく、
往診してもらえるかかりつけ医の必要性を感じました。

今回、病院に対してもいろいろ考えさせられることがありました。
それについては、また次回書こうと思います。

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介護のこと <家族の事情>

2008-05-15 | 介護
義父の入院中、毎日何度も病院通いしていた義母ですが、
退院後は一日中義父の世話をするという大変な日々が始まりました。

正直言って、私がまず心配したのは、
自身も持病を持つ義母が倒れたらどうしよう、ということです。

義父が退院したのは2月。
当時、主人は仕事が忙しく自分のことで精一杯。
私はその手伝いをしながら、時期的に主人と義父母と3人分の
確定申告の準備もしなければいけませんでした。
その上、我が家では次女の高校受験を控えていたのです。
家が近いとはいえ、とても毎日つきっきりで
義父の世話をできる状況ではありませんでした。

もしものことを考え、ケアマネージャーさんに、
そうなったときすぐに施設に入居できるか尋ねたところ、
どこもいっぱいで順番待ち、すぐには無理だろう、ということでした。

それを聞き、とにかく義母の負担を減らさなければと、
ヘルパーさんや訪問看護を頼もうとしたものの断られ、
私が義母のサポートをしていくしかないのだなあ、と思うようになりました。

私は独身の頃、母と一緒に認知症の祖母を看たことがあります。
当時は介護保険もないし、どんなサービスが受けれるのかさえわからず、
母とふたり汗だくで祖母をお風呂に入れたり、
すぐにおむつをはずしてしまう祖母に頭を悩ましたり、
歩けないのに部屋から玄関まではって出て行こうとする姿に愕然としたり、
暗澹たる思いで日々を過ごしていました。

その頃主人と知り合い、主人のおばあさんは
市の入浴サービスを受けていること、
短期のショートステイができることを教えてもらいました。

家族だけで介護するには肉体的にも精神的にも限界があり、
情報を得ることや、専門家の人の意見や手助けが必要になってきます。
また、恥かしいからとひとりで悩みを抱え込まず、
愚痴をこぼしたり、話を聞いてくれる相手がいるだけで
ずいぶん気が楽になるものです。
(そういえば、実家の母はあちこちで愚痴をこぼしていました。
 実の親のことだから言いやすかった、というのもあるのでしょう)

そういう経験があったので、
とりあえずケアマネさんとの連絡や介護用品のレンタルなど対外的なこと、
義父の要望を聞き、また義母の愚痴を聞いたり相談にのる、
というサポートをしていこうと思いました。

義母からヘルプコールがあればすぐ駆けつける。
介護施設や介護用品の契約のときは立ち会う。
ケアマネさんや訪問看護の方が来られたときは、
同席して話を聞いたり手伝ったりする。
これも、自営業で家が近いからできたことです。

まあ、おかげで主人と私は
あれやこれやと振り回されることになりましたが・・・



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介護のこと <はじめに>

2008-05-13 | 介護
いつか書こうと思いながら、伸ばし伸ばしにいていたことがあります。
それは、先日一周忌を終えた義父の介護のこと。

とても個人的なことではあるし、書きづらい内容でもあって迷ったのですが、
主人からは記録として書いてほしいと言われていました。
一度下書きを書き始めたのですが、私自身忙しかったこともあって、
結局そのままうやむやに・・・。

5月の連休に、去年の今ごろは大変だったなあ・・と思い返しはしたものの、
日々その記憶は薄れていきます。
いつ、また直面するかもしれない親の介護。
家族や地域によって介護をめぐる状況は違うだろうし、
あまり他の方の参考にはならないかもしれません。
でも、自分自身の記録として、あれこれ悩んだこと、感じたことを
忘れないうちに書き残しておこうと思います。
しばらくこの内容になりますので、関心を持たれた方はおつきあいください。



  ・・・   ・・・   ・・・



義父の介護といっても、私はほとんど介護らしい介護はしていません。
義父は気難しい人で、別居ということもあり(すぐ近くではあるのですが)、
介護が必要になったときも世話はしっかり者の義母に一切まかせていました。

実は、介護認定を受け介護保険のサービスを受けるとき、
義父母と考えが食い違ったのです。
自分の経験から(私の祖母が認知症でした)、
頼めることは頼んだほうがいいと思う私と、
他人が家に入ることを嫌がる義父母。

少しでも義母の負担が軽くなるようにと頼んだ訪問看護もデイサービスも断り、
私としては「何で~!?」と不満に思ったものの、
義母からも必要ないと言われたら承知するしかありませんでした。
それに、介護認定はうけたものの、義父もまだしっかりしていたのです。

義父は以前胃を切ったことがあるものの、
テニスや山歩きが好きな元気な人でした。
しかし80歳になった頃から、何度か救急車のお世話になったり、
入退院を繰り返すようになりました。
致命的な症状で入院したのは去年の1月のこと。
脳梗塞で自力で歩くことができなくなったのです。
退院の時は支えれば歩けるほどにまで回復しましたが、
今までのような日常生活を送ることは難しくなってしまいました。
そして退院後、本格的な介護の生活が始まったわけです。



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